PHP文庫<br> ミッドウェー

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PHP文庫
ミッドウェー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 477p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569572925
  • NDC分類 391.27
  • Cコード C0130

出版社内容情報

ミッドウェー海戦の真実を記した決定版戦史。  太平洋戦争における日米逆転の転機となったミッドウェー海戦。その失敗の真相を、客観的かつ公正な歴史叙述で明らかにした世界的名著。  太平洋戦争劈頭、真珠湾奇襲に成功した日本海軍は、その後も連戦連勝、アメリカ太平洋艦隊を凌駕する勢いを示していた。次なる作戦目標を、真珠湾で討ち漏らした敵空母群の撃滅に定めた連合艦隊は、「ミッドウェー・アリューシャン作戦」を実行に移す。しかし、自軍の戦力を過信した彼らは、いくつかの判断ミスに不運も重なって、かつてない大敗を演じてしまう。太平洋戦争における日米逆転の転機となった「ミッドウェー海戦」。戦力的優位を保持しながら、惨敗に終わった一大決戦の全真相を、海戦に参加した二人の筆者が明らかにする。淵田美津雄氏(故人)は、機動部隊の総飛行隊長にして真珠湾攻撃の飛行機総指揮官。奥宮正武氏は、山本五十六大将の信任厚く、連合艦隊・大本営で参謀を歴任した人物である。 GHQ占領下の日本で執筆・発刊され、版を重ねたロングセラー。のちに5カ国語に翻訳され、世界中で読まれてきた太平洋戦史の記念碑的作品である。  [第1部]出撃 ●第1章 広島湾をあとに ●第2章 南雲部隊 ●第3章 進撃 [第2部]本作戦決定の経過 ●第1章 作戦を支配した「油」 ●第2章 MI作戦の決定 ●第3章 戦機動く [第3部]海戦 ●第1章 風雲急を告ぐ ●第2章 南雲部隊の戦闘 ●第3章 山本長官の作戦 ●第4章 栗田部隊の最上が三隈に衝突 ●第5章 四空母の最期 ●第6章 劇の人、南雲忠一中将 ●第7章 伊号第一六八潜水艦、ヨークタウンにとどめ ●第8章 海戦の終止符 [第4部]結び ●第1章 敗因の分析 ●第2章 本海戦の意義

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

27
真珠湾作戦時、攻撃隊の総指揮を務めた淵田美津雄と大本営海軍部参謀だった奥宮正武の共著。当時を心身で見てきた人の言葉がある。出版が昭和26年のため、記述には些細な誤認もあるが、ミッドウェイ海戦の敗北が知らしめた教訓を述べている部分は今もって全く色褪せていない。戦後70年が過ぎようとしている今、こういう教訓を知らずにいる人には是非にも読んで欲しい。戦争をおこす原因は一人一人の中にある。そのことが信じられない人に是非とも読んで欲しい。その日その日の生き方がやがて戦争を生むことを知らないことは大罪ではあるまいか。2015/11/25

ハル牧

2
同著者の『機動部隊』とともに、小学生の頃読んだ本の中で最も影響や衝撃を受けた本の1つ。海戦の結果は当然知っているのに、先が気になりすぎて給食の時間などにひたすら読み進めた記憶がある。良い読書体験を積ませてもらったと感謝している。初読から10年経過した今の私でも、時々本書をペラペラとめくってしまう。本書第4部「結び」内にある「日本人は相互親密の程度を表すのに、機密漏洩の多少をもってする」という言葉が、最近では一番響いた。

MIKETOM

2
正直言って前半は読むのが苦痛だった。しかし戦闘あたりからどんどんのめり込んでいった。しかし、本当に読んでて考えさせられたのは最終部の「結び」。敗因の分析の章は一読の価値あり。ここを読んでいて三つの格言が頭に浮かんだ。「勝って兜の緒をしめよ」「敵を知り己を知れば百戦危うからず」「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」。日本は真珠湾の勝利に驕り、米国は敗因を徹底分析して次に備えた。その差がミッドウェイの結果になって表れた。まともに戦ってれば90%勝てたのに。次に米国と戦う時はこの時の経験を生かせるのかな?(笑)2016/04/03

涼月

1
当時、内部にいた人による著だけあって、 当時の軍内部の空気感もわかり、面白かった。 利根4号機のトラブルが無ければ・・・とか そういうレベルの話ではなく、 戦う前から既に敗北への道を辿っていたのだなと いうのが率直な印象。2019/05/29

かば◎

0
日米の戦いというと、どうも常に衆=アメリカ、寡=日本という図式で見てしまうが、ミッドウェーはむしろ衆=日本であったこと、しかし、さまざまな偶然やボタンの掛け違いはあったにしろ、冷徹に分析していけば「負けるべくして負けた戦」であったことが、その作戦のまさにただ中にいた著者2人の筆で語られる。戦時中から言われていたという「大和ホテル」の現実もちらりちらりと見える。2016/09/25

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