出版社内容情報
新しい日本人の行動指針を求めた白熱の対論。 豊かな社会に生きながら、豊かさが実感できない現代社会。日本人の新たなる行動指針を求めて、哲学の原点から語り尽くした白熱の対論。 「豊かな社会」に身を置きながら、豊かさを実感できずにいる日本人。バブル景気に浮かれ、倫理と道徳を忘れて暴走した結果、貧相な精神構造に陥っている日本人。行き着くところまで行き着いてしまった日本の現状を省みるとき、その場しのぎの対症療法では何も変わらないことは自明の理である。では、どうすべきなのか。 ≪行き詰まったら、「原点」に帰れ≫??と、二人の筆者は口をそろえる。正しい経営とは、正しい人生とは、正しい教育とは、そして資本主義とは……。あらゆる課題を「基本」を忘れることなく考究し、実行していく態度、すなわち「哲学への回帰」こそが、閉塞の時代を打ち破る新たな起爆剤となりうるのである。 経営者の稲盛氏と哲学者の梅原氏は、それぞれ独自の視点から、日本と日本人が抱える課題を縦横無尽に語り尽くす。皮相的なもの見方を脱却し、現代日本の危機を本質から見つめ直したい人に、多くの示唆に満ちた一冊である。
内容説明
「豊かな社会」に身をおきながら、豊かさを実感できずにいる日本人。バブル景気に浮かれ、倫理と道徳を忘れて暴走した結果、貧相な精神構造に陥ってしまった日本人。閉塞した現状を打破し、新たな行動指針を見いだすために、われわれは「哲学なき資本主義」と訣別しなければならない―資本主義のあるべき姿から心の教育の問題まで、日本と日本人が抱える課題を縦横無尽に語りつくした白熱の対論。
目次
序章 混迷のなかでわれわれは何をなすべきか
第1章 資本主義の倫理と独立自尊の精神
第2章 共生の哲学と循環の思想
第3章 過去に学び、未来を考える
第4章 心の教育を目指して
終章 「行き詰まりの時代」を開く方法