出版社内容情報
「煩悩具足の凡夫」親鸞に学ぶ人生の知恵。 悩み苦しみながらも、自ら生き抜く姿を見せることで「救い」の在り様を示した親鸞。「煩悩具足の凡夫・親鸞」に学ぶ人生の智恵と勇気。 幼くして比叡の山門に入り、以後二十数年、悟りへの道を模索し続けた親鸞。その間、押さえても押さえきれぬ女体への欲望に悩み続けた親鸞。後鳥羽上皇の怒りを買い、越後に流され、師・法然とも永別した親鸞。僧でありながらも、その地にあって恵信尼を妻として迎え、子供までもうけた親鸞。聖人ぶらず、あるがままに一人の人間として生き抜いた姿こそ、親鸞人気のよってくるところである。本書は、自らも法華宗の寺に生まれた著者が、親鸞への思いを通して、悩みつつも生き抜くことの尊さを訴えた書である。 本文中では、今も越後・居多ケ浜にある親鸞上人上陸記念堂を一人で守る江口茂治老人が著者に宛てた書簡、親鸞や恵信尼の書簡の著者による現代語訳が数多く紹介されているが、それらによって親鸞の人となりと信仰の原点が見事に浮き彫りにされている。読了したとき、悩むからこそ人間なのだと、なぜか救われる思いがする感動の人生論書である。
内容説明
幼くして比叡の山門に入り、悟りへの道を模索しつつも、抑えても抑えきれぬ女体への欲望に悩み続けた親鸞。後鳥羽上皇の怒りを買い、罪人として越後に流され、師・法然とも永別した親鸞。僧でありながら恵信尼を妻とし自らを「愚禿」(僧にあらず俗にあらず)と称した親鸞。聖人ぶらず善人ぶらず、あるがままに一人の人間として生きた親鸞への思いを通して、生き抜くことの尊さを訴える感動の書。
目次
第1章 信じて生きる
第2章 闇の中を生きる
第3章 おのれと戦いながら生きる
第4章 迷いながら生きる
第5章 孤独の中を生きる