出版社内容情報
鉄砲のスペシャリストとして戦国時代に君臨し、天下の織田信長に対しても果敢に挑戦した雑賀孫市。その気骨あふれる生き様を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フミ
19
平和主義のダライ・ラマから、ギャップ狙いで、宗教勢力の「石山本願寺」に雇われた鉄砲大将「雑賀孫市」を題材にした小説を読んでみました。前半の気ままな傭兵大将時代は「戦争が起きるほど儲かる」「どちらが勝つかワシしだいじゃ!」など、まったく違う価値観な発言に「へ~強いんだなぁ~」と、冷めながら読んでいましたが、信長にコケにされて「〇してやる!」と、本願寺入りしてからは、戦争のプロらしい、華々しい戦いぶりを楽しめました。ただ、信長側の大物を「調略」する場面があるのは、人物像が違うかな…?と感じました。2024/07/18
ラスカルマン
2
雑賀孫一という人物に興味があり購読 戦国時代、まだ刀・槍・騎馬での戦が主流で、 鉄砲は威嚇という位置づけの中、その鉄砲の破壊力に 目を付けた先見性は見事! まさにブルーオーシャン戦略。 しかも、この孫一という人物単に鉄砲使いという だけでなく、稀代の戦上手。10万の信長軍を 1万の兵で撃破。その戦シーンはスカッとしました! また、酒・女性が大好きで豪快なところもあるが 仲間を思い、本願寺の顕如を助ける優しさも備えている 隠れた名作だと思います! 2017/09/05
イエテイ
1
信長と戦い続けた鉄砲集団の雑賀衆。領土的野心はなくあくまで傭兵集団であり、宗教集団でもあり、戦国時代の不思議な存在です。その頭目の孫市は一流の鉄砲放ちであり戦上手で女好き。その最後は伝わっていないのですがどうなったんでしょうね。2024/12/22
kino
1
一本気な侍。2012/09/16