ベスト新書<br> いいお坊さんひどいお坊さん

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ベスト新書
いいお坊さんひどいお坊さん

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584123461
  • NDC分類 185.7
  • Cコード C0277

内容説明

死んだときだけが、お寺の出番ではありません。この生きづらさを乗り越えるための寺院・僧侶との正しい付き合い方。

目次

はじめに―経済と悟りの中道
第1章 「お気持ち」とはいくらなのか?
第2章 庶民がナットクできるお寺とは?
第3章 3・11後に変わる寺
第4章 修行と俗世のリアリティ
第5章 僧侶でなければできないこと
おわりに―お坊さんと話してみよう

著者等紹介

勝桂子[カツケイコ]
行政書士、ファイナンシャル・プランナー。遺言・相続・改葬など終活分野全般の相続に応じる。雑誌記者として15年間活動した後、2007年に「こちらOK行政書士事務所」開設。また、生きづらさと向き合う任意団体“ひとなみ”を主宰し、葬送分野の専門家や僧侶との座談会を随時開催。東京観光専門学校非常勤講師。(社)成年後見支援センターヒルフェ会員。(社)自分史活用推進協議会協力会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワニニ

49
なかなかインパクトある題名で、捕まれる。不可解な、でも知りたい世界を垣間見せてくれた。日頃、腑に落ちないことに応えようという姿勢は凄い。お寺やお坊さんに元々求められていたもの、実態、現代社会との兼ね合い、これからの在り方を一般市民の目となって書いている。自分達の代になった時、お坊さんにいくら包むの?そんなに?何で?みたいな事態を想定して読んだが、お坊さんには、皆の理想像みたいなものと、お寺は良いよね~(主に金銭面)的な思いがあり、その辺りから切り込んで、双方の立ち位置を考え、関係を探っているのは面白い。2016/11/29

梅ちゃん

19
2017.09.25 著者の『聖の社会学』を読んで興味が湧き、それ以前に書かれた本書も手にとってみた。「いい」と「ひどい」の事例を羅列しているのかと思っていたらそうではなかった。確かに一般の人々と感覚がズレていて「ひどい」人もいるようだ。3.11以後困っている人達に何かできることを模索しているお坊さんもいるようだ。著者は言う、「僧侶に求められているのは、妻帯禁止でも肉食NGでも一滴も飲酒するなと言う事でもない。適度に節度ある暮らしぶりと、私たちの悩み苦しみに耳を傾けて下さることなのだ」と。2017/09/25

るるぴん

5
少子高齢化、過疎化、都市化の進行により伝統文化継承の断裂は進み、お寺事情も様々。お坊さんも様々。自分には馴染みのない世界、勉強になった。崩れ行く家制度と日本人の宗教観の変化、因習に基づいたお布施(お金)と消費サービスに慣れた経済感覚との隔たり、経済環境の変化が顕著に現れる場所がお寺とお墓。ただ、お寺の役割は死後の世界だけじゃないとも。「無縁社会」「孤立化」が進行する今こそ、お坊さんの積極的な働きかけが求められているのでは?!説明は大事。コンビニの総数よりお寺の総数の方が多いという事実にびっくり。2019/05/30

kawasaki

5
タイトルはインパクトがあるが、決して「ひどい生臭坊主」をセンセーショナルにやり玉に挙げる本ではない。著者は「終活」に携わる行政書士。著者が多くの人々との対話を積み重ねて思索する内容は、僧侶・宗教の在り方、人のつながり、宗教意識など、多岐にわたる。通訳の比喩が出てきたが、お坊さんと「一般」のコミュニケーション不足の間を埋める一冊で、広くおすすめしたい。著者の分析・見解には首肯できないところもあるけれど、そうした引っかかりも含めて自己の考えを問い直し整理できる。2017/02/18

148cm

2
葬祭業に入り4ヶ月。「それはちょっと…」と感じたり、「尊敬」はできないお坊さんは確かにいる。 しかし本書で記されているほど「ひどい」お坊さんには出会っていないし、その割合がそこまで高まっているとも思えない。 たかだか4ヶ月で何をと言われれば、そうですねと言わざるを得ないのだが。 最近の日本では、自分より余裕のある人生を送ってみえる人間――例えば僧侶、先生、医師、公務員等々――への要求が異常に高く、また、批判批評が少々過ぎる気もしている。お坊さん批判は、そのあたりも考慮したいところ。2019/09/24

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