出版社内容情報
戦争は民族の資質を露骨に顕現させる。日露戦争から第二次世界大戦まで、日本の情報戦の勝利と失敗を辿り情報軽視の日本の伝統を斬る。
内容説明
日本は日露戦争に勝利した。その勝因の一つは、イギリスの助けを借りて情報戦に勝利したことだといわれる。しかし昭和期に入ると、日本は情報の収集と秘匿を軽視するようになった。太平洋戦争では、戦況の客観的判断材料となる情報を無視し、かたくなに主観的な戦いを続けてしまった…。情報戦敗北の軌跡をたどり、日本人に求められる資質と行動様式を探るビジネスマン必読の一冊。
目次
第1章 グローバルな戦略情報を得た日露戦争
第2章 第一次大戦の戦訓をどう学んだか
第3章 日中戦争と情報活動
第4章 情報を“無視”したノモンハン事件
第5章 “知恵の戦い”にも敗れた太平洋戦争
第6章 国際情勢の理解不足