出版社内容情報
人生は時間の使い方次第でずっと豊かになる日常生活の中で“ゆとり”を生み出す秘訣や余暇の過ごし方など、生き方の知恵を綴る。
内容説明
「忙しくて休むヒマがない…」と嘆くあなた、いつも時間に追われる生活をしていませんか。ちょっと生き方の発想を変えれば、誰でも「ゆとり」ある人生を愉しむことができるのです。本書は、著者が日常のなかで体得した“生き方のヒント”を綴ったエッセイ。頭を切り換える儀式の効用、車中の時間の意外な過ごし方、心豊かな余暇のスタイル…etc.役に立つ知的アドバイス。
目次
1 生き方の発想(フェスティナ・レンテ(ゆっくりいそげ)
スモール・トークがおもしろい
アルゴン人間 ほか)
2 余暇のスタイル(“倶楽部”の妙;心の舌の味;ガードニングの楽しみ ほか)
3 日々片々(筆をえらぶ;朝歩き昼寝;エトセトラ―わが趣味 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuma Usui
10
過去にフェスティナ・レンテ(ゆっくり・いそげ)と題して出版された本が文庫化に伴い改定された一冊。外山滋比古氏の日常における時間の使い方や考え方がエッセイとしてまとめられたもの。日本人は中国人と異なり三上(枕上、鞍上、厠上)にお風呂を追加しても良いのではとの提案は納得感があった。日記で毎日を振り返るだけでなく、週や月、年でも振り返り、自分の人生をトピック毎に編集すると良いとの話も為になる。短期的にも長期的にも時間を意識することの大切さを知る事が出来た。2018/05/13
ほじゅどー
6
★★★フェスティナ・レンテとはラテン語で「ゆっくり急げ」という意味。あわてず急がば回れ。休みは忙しい人には有難いが、ヒマな人には退屈なだけ。昔からアイデアが湧く場所は三上(枕上、鞍上、厠上)。私は電車内。拘束された方がかえって心が自由になる。我々の一生は雑誌を作るようなものという著者の考え。人により多様な特集があったり、数行で読み終わったり… 埋草の面白い雑誌は例外なく面白い。忙中の閑こそが人生に意味を持たせるのかも。ビジネスはもともとビジーという意味だが、むしろ心静かにものを思う時間が重要。。。2012/10/12
いっちー
5
人生は有限!◆緊張そして弛緩(忙しさとヒマ)の繰り返し。学校での10分間の放課のような切り換えが大切!◆東大生に万引きが多い…優等生はことのほか毒素が蓄積しやすくカタルシス(浄化)が必要!一番手軽な浄化はショッピング、中でも「本」は最も手軽でしかも長持ちし、それが精神の安定に役立つ!◆本当にしなければならない事だけするとしたら、生活はたちどころにさっぱりする。これまでしていた事をやめればヒマは出来る。本当に時間が必要になったら未練のある事をやめればいい。要は自分で決めることだな!2013/05/12
ささの葉
4
急がば回れと言いつつ、店員がのんびり接客しているとイライラ…ちょっと矛盾してるかなと思わなくもないけれど(笑)、随所にハッとさせられる言葉がちりばめられている。特に、一日は小さな雑誌を作っているようなもの、人生は編集作業というのは面白い観点だなと思う。単に空白の多い、何のトピックスもないような人生にならぬよう、編集に精を出したい。2011/06/20
モンジャ
3
この先生の文章が好きです。気難しい爺さんのような、子供のような、そんな感じがします。2010/07/23
-
- 電子書籍
- 異世界転生したら、推しの敵役のメイドに…
-
- 電子書籍
- 小説版 メイちゃんの執事4 黄金の海原…