出版社内容情報
諸国放浪の後、たちまち近隣諸国を征服し、相模一国を手にした風雲児・北条早雲。人心収室と領国経営に優れた手腕を発揮した戦国武将。
内容説明
「新九郎(早雲)どの、京でも立派に頭角を現わせるものを、なぜ駿河に恋々となさるのか?」「京には夢がない。あるのは過去の形骸だけ。関東は未開の地。わしの入り込める余地は十分にある。血がうずくのだ」。―将軍の申次衆という要職にありながら、突如野に下り、東国に新天地を目指した北条早雲。訪れた転機に人生のすべてを賭し、己れの夢を実現させた戦国武将の生涯。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
detu
19
11/23~25了。ブックオフにて100円本。初版1996年と古い本だ。北条早雲といえば、司馬遼さんの『箱根の坂』文庫にして3巻の長編でした。殆ど忘れていたけどダイジェスト的な感じになってしまった。作家さんに失礼か。改めて為政者としての早雲は素晴らしい。戦国の世だけに命の遣り取りはやむ無しではあるが、士卒を思いはその家族を思い領民を思う。血税チョロまかすだけで国民を思わない今の政治家たちとは雲泥の差だ、など思ってしまった。2022/11/26
中島直人
3
戦国武将のはしりである北条早雲の物語。それまでの武将と異なり、配下の武将や国人、農民達をその資産として捉え、見事に経営して拡大していった。まさに革命的な転換であり、後の時代の戦国大名は全て早雲から学んだと言っても過言では無いのではないか。2012/11/10
金沢 衛
2
北条早雲は晩成型の人間である。早くには浪人か盗賊か何をやっているかさっぱり分からない。 しかし秀吉のような出世型の人間とは違うようである。信長の様な強烈な主君はいないし、今川義元を排除した国の幸運さもない。 やや武士の家系である事には間違いない。だが85を超えて関東を制圧できたというのは驚きである。現在の感覚で言うとゆうに100歳は超えているであろう。後発で生きている私にとって、嬉しい存在である。2017/08/29
BIN
1
7人の浪人から関東に覇を唱える北条家の基礎を築き上げた北条早雲の話。15年前の作品だからいろいろとデータは古いところもあるが、うまくまとまっている。多くの作品は小田原城乗っ取りまでをメインに書いているが、これは相模制覇(対三浦)にも結構なページを割いている。また今川への援軍の場面も書かれていたり、氏綱が活躍していたりと早雲を知る分には良い作品です。2012/08/26
ホームズ
0
1996年10月5日初読
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