出版社内容情報
数ある文献の中でも最も優れた宗教書と著者が心酔する『歎異抄』の魅力とは。その教えをわかりやすく解説し、親鸞の真実にせまる!
内容説明
親鸞の純粋なる信仰を、直弟子唯円が大胆率直に記述した書『歎異抄』。そのあまりにも強烈な宗教思想ゆえ、秘本として長い間本願寺の倉庫の奥に眠っていたこの書は、明治末、初めて一般の人々の目に触れた。以来今日まで、多くの人々に救いをもたらしてきたこの本の教えとは何か?日本で最も優れた宗教書と絶賛する著者が、その魅力をあますところなく語る。原文と現代語訳付き。
目次
第1章 『歎異抄』わが心の恋人
第2章 「専修念仏」への道
第3章 法然、親鸞、そして唯円
第4章 道徳の延長線上に宗教はない
第5章 弥陀を信じた親鸞の究極の境地
第6章 現代語訳『歎異抄』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
meiji
1
次の本の間までの再読。本願他力というのは一息つけるというか肩の力がちょっと抜けますね。2019/12/13
hsg
1
前提として死後の世界で幸せになれるのでそれでよしという考えがあるので、自身が生きていく上での考え方として参考にはしづらい部分も多い。しかし、ここに書かれていたこと全てを念頭に、仏の本願とされているものに思いを馳せるとき、自他の行いに対する呵責の緩和や、これから行う行為に対する楽観、モチベーションにつながるということは理解できた。ここでの教えは行動規範を与えるものではないが、そうした精神的効果により、結果的に各々の考えや言動が、より望ましい方向になるということもあるのかもしれない。2019/09/01