出版社内容情報
今日もスタジオに集うのは、不思議なほど無気力な講師と、下手だが熱いおじさんたち。
出世競争、妻との微妙な関係、町工場の後継者問題など、苦い思いや痛手を負った中高年世代。
そんな彼らが打ち込むのは、男だけで踊る社交ダンス!
職場じゃなくても輝ける。いつもの景色が違って見える。
そのステップが胸を打ち、躍動、爽快、ときどき涙。
おじさんたちの〈もいちど青春〉物語!
内容説明
今日も彼らはスタジオに集う。なぜだか無気力なインストラクターのもと、まるきり初心者のおじさんたちが打ち込むのは、男だけで踊る社交ダンス!出世競争、妻との関係、後継者問題…。苦い思いや痛手を胸にステップを踏めば、人生の景色が違って見えてくる。躍動、爽快、ときどき涙。中高年の明日が輝く物語。
著者等紹介
桂望実[カツラノゾミ]
1965年、東京都生まれ。大妻女子大学卒業。会社員、フリーライターを経て、2003年『死日記』で「作家への道!」優秀賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mayu
29
酸いも甘いも噛み分けた50代、60代のおじさん達が必死で社交ダンスを踊る最高にアツい青春物語!!や〜胸アツ!町工場の社長として取引先に頭を下げ、会社内での出世抗争を戦い、長く連れ添った妻に対して思い悩む人間ドラマ溢れるおじさん達の日常。これからもまだ続いていく人生に彩りをと下手ながらに必死で練習して、仲間の絆も深くなって、仲間から学ぶこともある。そんなおじさん達は最高に楽しそう。笑いあり、涙あり、最後は爽快感で胸がいっぱいになる一冊。2023/08/24
くろにゃんこ
28
社交ダンスを始めたおじさん達の奮闘ぶりが楽しい。それぞれの経歴による微妙なズレがあるものの年の功もあってうまく歩調があってゆくのがいい感じ。男性だけの団体で踊るというのがいまいち想像できないのだが、前向きでよかった。 足の動きにしても手の先までの緊張感にしても…とても自分にはできないだろう💦2023/10/22
ぷにこ
5
なんだか元気をもらえる本。いくつになっても夢中になれるものがあるのはいい。2025/02/11
お母ちゃん
5
中年オヤジたちの、汗と涙の社交ダンスにかける熱い青春物語!と思ったら、各自の仕事や家庭、人生の悩みや苦悩が描がかれてるパートが多くて、いま一つダンスの情熱に熱量を感じられない。まぁ、いくつになっても何かに夢中になれる、仲間がいるってのは素敵なこと。田中さんの奥様が何気にすごくて面白い。2023/10/13
やまたか
3
元気が出るというか、なんとも嬉しくなる作品でした。年を取ったがゆえに身に付いているスキルがあるんだね。もっと自信を持とう。仕事以外の繋がりがある仲間って実にいいな。2024/06/17