内容説明
とある地方都市に生まれ、多感な時代に迎えた敗戦。貧困と厳しい占領政策の下で謳歌した学生生活。経済復興期に銀行の調査マンとなり、『路地裏の経済学』『柔構造の日本経済』等の名著を著し、日本を代表するエコノミストに。日本の繁栄を築いた昭和ヒトケタ世代の人生は、そのまま激動の昭和史である。豊かさの陰で見失われた、生きること・働くことへの真摯な思いを語りかける、感動の一冊。
目次
少年時代の街の情景
耐乏生活
荒っぽい教育
地震・爆撃・勤労動員
B29とむなしい反撃
大空襲、そして八月十五日
秩序だった敗戦
旧い日本の崩壊
厳しい占領政策と自由の謳歌
旧制高校のエリート教育〔ほか〕