出版社内容情報
二・二六事件で父を失い、自らの意志で信仰に生きる著者。その折にふれての随想からは愛と哀しみの本質を知る者の強さが伝わってくる。感動の一冊、待望の文庫化。
内容説明
二・二六事件で父を失った九歳の日の体験を原点に、著者は修道女として信仰に生きる。人生の途上で失われゆくものたちの哀しみを知る著者が、優しさと強さを秘めた珠玉の言葉を綴る。
目次
1 心に愛がなければ
2 光を見るときに
3 神さまの花園
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi Kobayashi
2
白黒つける事にマルをつけ、迷う事にバツを付けてしまう自分や、もどかしさにオロオロし、勝手に無気力になっていく自分に気付くことができた。楽しく生きるには、いい仕事をするには、愛が必要なんだと思う。自分に優しくなれないと、愛は感じられないんだと思う。怖いから、なかなか自分に優しくなれないけど。この本を読んで、愛を感じることができたので、読んでほしいです。2015/11/07
けい★
1
28年前に書かれた本とは思えないほど、普遍的な内容が書かれた本だった。渡辺和子さんの本は、どちらの本も、内省する機会を与えてくれ、人としてどうあるべきかという指針を与えてくれる。こちらの本も、時間をおいてまた読み返したい。2020/03/10
金吾
1
他の本で作者のことを知り読みましたが、清廉な人であると感じました。2019/07/01