内容説明
「アラジンと魔法のランプ」や「アリババと四十人の盗賊」「シンドバードの冒険」など『アラビアン・ナイト』（『千一夜物語』）の中には、我々になじみ深い話がたくさんある。恋物語、こっけい話、悪漢小説、教訓話。これら“人間臭さ”に充ちた壮大な物語の世界を、アラブ、イスラムの文化に目をむけながら、９９の謎を手がかりに詳しく、楽しく解説する。
目次
１ 奇想天外な物語―その全体像を探る
２ 多彩な主役たちのルーツ―アリババ、シンドバードから魔物まで
３ 魔神と怪物の世界―闇と恐怖の支配者たち
４ 男と女の世界―性と愛のアラベスク
５ 未知への探訪―はるかなる異郷体験
６ あけぼののアラビア―起源と歴史と信仰と
７ 剣とコーラン―イスラム強大化の真相を探る
８ サラセン文明の世紀―中世文化の主役か
９ アラビアの風俗―ハーレムからアラベスク文様まで
１０ 世界への贈り物―どう世界文学へ仲間入りしたか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
africo
1
アラビアン・ナイトについてまとめた雑学本、だと思っていたら、アラビアン・ナイト関連の話題は序盤と本当に最後だけであとは中世アラブ世界の話ばかり。それはそれで悪くないのだけど、99も話題が詰め込んであるだけに1つの項目に2Pしか裂けていない。つっこんだらもっと面白そうなのにというところもサラリと流していて、ああ、とってもPHPの雑学本っぽいなあ。アラビアン・ナイトはいつか通読してやろうと思っていたので手に取ったのだけど、まあ、なんつーか、まあ、な。2012/08/14
