PHP文庫<br> 大江戸長屋ばなし―庶民たちの粋と情の日常生活

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大江戸長屋ばなし―庶民たちの粋と情の日常生活

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  • サイズ 文庫判/ページ数 289p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784569563626
  • NDC分類 910.25
  • Cコード C0121

出版社内容情報

  「納豆としじみに朝寝おこされる」物売りの声で始まる江戸の一日。江戸庶民の暮らしを、川柳、落語、講談に追い、そのエネルギーと魅力を余すところなく伝える書。    

内容説明

「納豆としじみに朝寝おこされる」―もの売り声で始まる江戸の一日、つましさの中にも明るさを失わない長屋の人々。その「粋」と「情」の暮らしぶりは、現代人にとって、ノスタルジーと共に羨ましささえ感じさせる。本書は、江戸庶民の日常生活を川柳、落語、小説に追いながら、「九尺二間」の長屋に凝縮されているそのエネルギーと魅力を余すところなく伝える、江戸社会史の格好の入門書である。

目次

1 長屋の朝・昼・晩―粋と情の世界に遊ぶ
2 路地を行き交う行商人たち―ぬくもりにあふれた生活空間(魚売り;野菜売り;惣菜用食品売り;季節の行事用品の行商;日用必需品の行商;古物商い;修理屋たち)
3 ささやかな楽しみ―“ハレ”の時間の過し方(食べ物店;街頭芸人;行楽;信仰と娯楽)
付録 近世文学の基礎知識

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinupon

12
さすが興津要氏です。しっかりと検証して、なおかつおもしろさもあり楽しかったです。2014/04/28

とらやん

1
江戸庶民の日常を伝える社会史の入門書。 時代劇によく出てくる裏長屋は、入り口台所を含めて、約3坪(6畳分)だそうです。 そんな中でも明るくしたたかに生きる庶民の暮らしぶりを、 落語、小説などを題材に、具体的に紹介してくれてます。 上方に対抗するために、粋と言う価値観を作ったのですね。 また街には、多種雑多な行商人が季節ごとに行き来していて、 結構賑やかだったみたいですね。 江戸物を、また読んでみようかな。 虫売りは一荷に秋の野をかつぎ2016/02/28

マカロニ マカロン

1
個人の感想です:B+。『本所猿屋敷』を読んで、江戸の町民の生活に興味を持ち読んでみた。江戸時代中期には江戸の人口は武家50万余、町人50万余で、借家層は40万人、10万所帯だった。その大多数が裏長屋に居住していた。九尺(くしゃく)二間の間取りで、風呂なし、便所・井戸は共同使用が標準。銭湯は朝6時から夜20時まで営業し、朝早くから納豆や蜆あるいは惣菜を売りに来たり、白米食が普通で結構快適に暮らせたようだ。また、鉄くずや壊れた傘まで回収してリサイクルしたり、様々な修理職人が回ってきたり相当エコな社会であった。2014/08/24

めめたぁ

1
長屋の話について非常に丁寧に書かれている。主に江戸の長屋の仕組みは勿論のこと、周辺の職業や食に特に力が入れてある。参考文献として、落語の話や作者と著書の抜粋が多々あげてあり、大変参考になる。2010/05/05

午後

0
江戸時代の庶民の暮らしを伝える本。長屋の間取りから物売りの種類、時間感覚、社交場としての床屋、銭湯の様子、そこで飛び交う話題についてなど、様々なことについて詳しく語られていておもしろい。江戸時代は、いまと比べてパーソナルスペースのあり方とかも全然違ったんだろうな。2017/04/23

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