出版社内容情報
迫り来る「知価社会」とは何か?“時代の仕掛人”堺屋太一が、ポスト工業化社会の仕組みと実像を探り、21世紀社会へのコンセプトを明示した、体系的未来予測の書。
内容説明
世界と日本の「次なる社会」を大胆に予測し、日本中に衝撃を与えた話題の書。本書は「脱工業化社会」の仕組みと実像を探り明かし大きな脚光を浴びたが、事実、世界は著者が提示した「知価社会」に向けて大きく動きだしている。「知価社会」とはいかなる社会なのか。これまでの工業社会のパラダイムとはどう違うのか。―現代という時代の巨大な転換点と、その将来の方向性を見定めるための必読の書。
目次
第1章 「新社会」の兆候
第2章 文明の「犯人」探し
第3章 次代は「高技術中世」か?
第4章 「知価革命」と「知価社会」の本質
第5章 日本の「知価革命」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roy。
3
【過去を分析し未来を見通す方法学べる】 予備知識が乏しい私には難解であった。初版が1990年でその時期にこれだけ未来を予見していたのはあっぱれである。 始代古代中世近代の各社会の現状、発展要因を分析し、ポスト工業化時代を様々な角度から明確にとらえようとしている良書。 日本がアメリカとともに「知価革命」の推進力の強い国であったが、過去の成功体験から脱却できず旧社会維持型の政策を採り続けてしまった結果が今の日本なのかと。本書から激動の時代を切り抜ける技術を学ばれたい。2021/03/08
mkt
2
1990年と約30年前に書かれた本だが、びっくりするくらい現代で起きていることを的確にあてている。こういう先見の目を持った方っているんだなぁと感じた。 現代では知識で商売は成り立たなくなりつつある。知ってることよりもできること、行動することが重要な時代。いかにやるかだと、感じる。一つ一つ行動に移していくこととする。 20200618読了 333ページ 47分2020/06/18
Takayuki Higashi
1
・知恵の値打ちが支配的になる社会すなわち知価革命が到来する。 ・コンピュータコミュニケーション技術の発達がもたらす社会的影響として、時間余りの世の中を作り出し、人々の生活条件や消費需要に重要な影響を与える。 ・何より驚くのが、この本が1985年に出版されていたこと。まだワープロも流行ってなかったの、に工業社会が終わり、物余り・時間余りの現代を言い当ててる。2018/09/29
Minoru Takeuchi
1
速読寺田先生のお勧め本、速読もイイけどじっくり読み深めましょうという一冊です。 堺屋太一 知価革命「工業社会が終わる知価社会が始まる」 堺屋さんはテレビの経済コーナーで出てくる作家、最近は見ない。。そんなことしか知りませんでした。 一通り速読モードで読んでみました。私の予備知識に引っかかった所だけでも、びっくり、価値があります。1985年の本ですが、古さを感じさせません。 例えば、 P243意思決定コスト>豊かで多様な知価社会において販売拡大を目指すものは、経済コストの引下げよりも意思決定コストの低2014/08/03
文章で飯を食う
1
第3の波の批判的発展系。ずいぶん古い時代に、こんなの書いていたのよね。この人、どれほどすごいんだ。