内容説明
反逆者たちを動かしたのは熱い正義の心であった―天保年間、大飢饉などに苦しむ貧民・貧農を尻目に、私利私欲にふける役人や富商たち。見るに見かねた元役人大塩平八郎は、「天より下され候村村小前の者に至るまで」と激をとばし、農民らとともに峰起する。大塩平八郎の乱ほか、天草の乱、慶安の変、天忠組の乱、佐賀の乱、萩の乱の首謀者たちのやむにやまれぬ反逆行動を描く傑作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーすけ
1
歴史上で様々な反逆を起こした人々の実像を描いた短編集。そこに出てくる首謀者は、思いのほか大したことのない人物が多いのに驚いた。周りが当人をかついだり、敢えて反逆させるようにしたり、等々、色んな影響があってで、反逆が起きていたことを知ることができて良かった。また、大塩平八郎の乱が大火事をおこしたわりに、こんなにショボイ戦いしかしなかったのにはビックリ！2016/10/09
