出版社内容情報
私たちの目に見えているものは、ほんの少ししかない時間とは何だろう? 私はなぜここにいるのだろう?など宇宙に問いかける科学エッセイ12篇。
内容説明
本書は、著者が大学で行なってきた宇宙科学や数学の講義の合間に、思いつくままに語ってきた話題から12編を選び、1月から12月までの季節にのせてまとめてみたものです。
目次
1月のお話―“真昼の星”を見る
2月のお話―宇宙と原子と私たち
3月のお話―時間と永遠を考える
4月のお話―数の不思議の世界へ
5月のお話―詩人の心と科学の目
6月のお話―ことばの宇宙を旅する
7月のお話―詩人・金子みすゞが描く宇宙
8月のお話―宇宙に“おわり”はあるのだろうか
9月のお話―数学の世界をかいま見る
10月のお話―未知の世界に問いかける
11月のお話―はるかなるETを求めて
12月のお話―科学と神話とメルヘンと
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高坂凪穂の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三毛猫嬢
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天文学・文学・数学・哲学・物理学・宗教・生物学・音楽・伝説…と、様々な視点から宇宙について迫る本。文章が詩的で非常に美しい。例えが分かり易くて、文章がするりと頭の中に入ってきました。日本語の凄さや、数学の面白さを初めて知りました。宇宙物理学の本ですが、特定の宗教の神ではない、全てを超越した何かの崇高さや神秘性に触れた気がします。文章の例えは分かり易いのに、哲学的な問い掛けはとても難しい。これまで宇宙に関する本を読んできたから理解出来た所が多かったので、物理学の知識が有った方が理解し易いですよ。2020/10/08