ＰＨＰ新書 日本人の技術はどこから来たか

石井 威望【著】

ＰＨＰ研究所（1997/11発売）

• サイズ 新書判／ページ数 204p／高さ 18cm
• 商品コード 9784569558646
• NDC分類 502.1
• Cコード C0221

出版社内容情報

　　日本技術の底力に自信を持て般若心経・木の文化など・日本技術の個性と思想・の源流を、信長・勝海舟・上杉鷹山……などの人物から読み解く。　　　　

内容説明

日本は古来「わざの国・たくみの国」として一流の技術力を発揮してきた。その伝統的「わざ」の精神は、近代西洋技術をも消化して生き続け、現代のハイテクノロジーを底流で支えている。本書では、マルチメディア社会をリードする発言で注目される著者が、伊勢神宮・織田信長・本阿弥光悦…などの事物・人物を新しい時代を築いた「歴史的遺伝子」として取り上げ、日本人の技術思想のルーツを解き明かす。「変わらないもの（不易）」を縦糸に、「新しいもの（流行）」を横糸につづる壮大な「技術の歴史物語」。

目次

第１部　日本技術の個性と思想（不易と流行の二重構造―伊勢神宮と法隆寺；「鉄がつくった国」の知恵；もの真似上手・創造上手の日本技術　ほか）
第２部　近代技術の源流（織田信長と鉄砲―技術は乱世に成熟する；本阿弥光悦と平賀源内―元祖・マルチ人間の日本的技術思想；三井高利と経営技術―再出発を支える知的資源の蓄積　ほか）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[脳疣沼]

日本の科学技術史を期待して読んだが、少々期待はずれ。あまり目新しいものがない。

2017/03/10

[Humbaba]

新しい技術が導入されたとき，過去にあるものをなくすのではなく，それを何処かに残しながら受け入れることで新しい技術を生み出している．

2010/02/09

[RYU]

「伊勢神宮」と「法隆寺」を、「流行」と「不易」の例として挙げていたり、信長の鉄砲導入の先進性を解説していたり、技術の日本史が書かれていて興味深い。

2009/01/08