出版社内容情報
司馬文学のエッセンスを読み抜く、好評シリーズ第3集。今回は『坂の上の雲』、『手掘り日本史』、『歴史を紀行する』などを含む。
内容説明
人生の叡智、歴史の洞察に満ちた司馬文学の真髄を読み抜く著者渾身のライフワーク第3集。
目次
『坂の上の雲』
『手掘り日本史』
『歴史を紀行する』
『歴史と小説』
『妖怪』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
95
谷沢先生による司馬遼太郎作品論の三作目です。ここにはほとんどのページを「坂の上の雲」に割いて、そのほかには歴史エッセイの作品がいくつかと「妖怪」について論じられておられます。「坂の上の雲」は私の好きな作品で何度も読んでいますが、この作品論を読むだけでほぼあらすじはわかるような気がします。司馬遼太郎が一番脂の乗り切った時期に書いたものだからでしょう。司馬さんがほとんどこの作品での指導者論や当時の人物論などを書かれているので谷沢さんは若干遠慮気味でした。2024/10/15
カブトムシ
12
この本のp8~p151までに『坂の上の雲』の要約が載っています。通常は、文春文庫の第1巻~第8巻までをお読みになる方が多いと思います。私は根本的に長い小説が苦手でした。この本も20年以上前の本で、要約だけ読んで『坂の上の雲』のNHK制作のDVDを見ました。司馬遼太郎は、準備に5年、執筆に5年を費やし、40代のほとんどの歳月をこの作品を完成させるために投じたそうです。小説の取材ばかりは自分一人でやるしかなく、調べている過程でなにごとかがわかってきたり、その人間なり事態なりを感じることができるということです。
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