出版社内容情報
何が人をストーキングという異常行動に向かわせるのか。その行動パターンと精神病理を犯罪心理学の権威が生々しい実例と共に解説する。
内容説明
ひたむきな愛の表現が狂気に転じるとき、人間の心には何が起こるのか?犯罪精神医学の第一人者が、その行動と精神病理の体系化を試みる。現代人の心の闇に、深く鋭く斬りこんだ一冊。
目次
第1章 ストーカーと現代社会
第2章 ストーカーの行動学
第3章 ストーカーの心理と病理
第4章 『甘え‐攻撃型』の人々
第5章 被害者としての女性―統計の観察より
第6章 ストーカー被害を防ぐ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大泉宗一郎
9
面白い、面白くないという観点で読むべきではない書物なのだろうが、すでに数冊のストーカー本を読んでいる人にとってこの本は退屈極まりないだろう。この本に書かれていることは他の書物にも書かれており、これよりも劣っているということはないと思う。2018/10/29
星野
7
古本屋にて、興味がわいたため購入。期待していたものと少しだけ違っていたような。精神病の観点からストーカーのパターンを幾つかに分類し考察されています。その例えが本気で恐ろしい・・・;セクシャルハラスメントと一緒で広い意味合いでの決定付けが難しい問題だから、やっぱり具体的な解決策としては弱くもなりますよね。難しい問題だ・・・。2010/06/23
あああ
3
心理学は専門外なのだけど、これは具体例を交えながらストーカーの分類を説明するといった感じのものなので、専門外でもわかるようになっている。ただ、内容はそんなにつっこんでないのであくまで入門書2018/05/25
Reee
3
ちょっと古い本。出版当時はストーカーという言葉自体が真新しく、ストーカー規制法も施行されていない時代。ただこの本で触れられているように後に、ストーカー規制法が国会の審議を通過し、重罪として扱われるようになった。ストーカー細かく分類すると様々なタイプにわかれるが、一方的な別れからの未練でストーカーになるタイプでは誰しもがストーカーになりえる潜在性を持っているような気がしてならない。2013/08/02
Smith, Ordinary. Person.
2
ストーカー。それは、己の欲求を満たすために対象を追跡し、我が物にしようとする人々。一方的な電話、メール、尾行、監視、――そして傷害または殺害。何が人をストーキングという異常行動に向かわせるのか。自身もストーカーの被害に遭ったことがある犯罪心理学の権威が、その行動パターンと精神病理を生々しい実例と共に解説する、日本におけるストーカー研究の古典。 (※コメントに続きます。)2025/06/21