出版社内容情報
ペリー来航、岩倉使節団、移民排斥法など、江戸・明治・大正期の日米関係史を綴り、アメリカの本質と日本の上手な振る舞い方を考える。
内容説明
黒船来航から第一次大戦まで、日米関係の青春時代を描いた著者のライフワーク。
目次
1 捕鯨船のアメリカ
2 ペリーとハリス
3 開明派と頑迷派
4 明治維新前後の世界事情
5 岩倉使節団のアメリカ
6 条約改正への長い道のり
7 教導者としての情熱
8 絹で結ばれた両国
9 日露戦争後の不協和音
10 排日移民運動の舞台裏
11 満州での対立
12 旧外交と新外交
13 必要に迫られての膨張主義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
denken
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開国から日露戦争までの国際関係を述べる。扱われている事項自体は高校世界史に出てくる程度の有名なもの。著者の作品は概して読みやすいわけだが,その中でも格別読みやすい。解説の手法として,1つの項目を2つのキーワードで解きほぐす。あまり複雑に込み入らせないので,頭を使いたくないけども知識欲は有るという人に適しているだろう。軽いテキストにしては多くの知識が得られますし。江戸幕府をフランスが支援した件は,解説してくれている本が見つからないので嬉しかった。日本の弱点と,アメリカとの付き合い方を示唆する。2009/07/15
asura_kojima
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鎖国とは言え、オランダ等と行き来していた江戸時代に、黒船でやって来たアメリカは、それこそ、当時の日本人(とりわけ幕府)にとっては、驚愕の世界だったに違いないと思います。当初は、力づくで開国を迫った米国も、その後は、英仏あたりよりも日本にとっては、オトナの対応をしてくれたようですね! おそらく、その日本が、米国に刃向ったということで、太平洋戦争では壮絶な結果になってしまったのではないかと思います。 書籍自体は、教科書のサブみたいな感じで、読みやすく、あまり難しく考えずに読了出来たのも良かったです。2019/06/07