内容説明
古代日本は「危機の時代」をいかに生き抜いたか日本の宿命を見据えた遺作評論集。
目次
五胡の乱と古代日本
任那の日本府
聖徳太子
聖徳太子と煬帝
上宮家の滅亡
大化のクー・デタ
「日唐戦争」へのみち
白村江の戦い
敗戦の衝撃
唐羅戦争と壬申の乱
奈良朝の新羅征討計画
大陸政策の放棄
断章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hurosinki
2
大陸との外交関係を中心にした日本古代政治史。序で中華と日本の文明の違いを死生観や家族制度を例に挙げて指摘し、日本の対外政策を異質かつ強大な脅威との対峙として描く。こう見れば日本近現代史とパラレルで、大陸風の官制を定め、仏法を進んで取り入れ「漢化」しつつ隋の脅威に対抗した聖徳太子を明治大帝になぞらえて高く評価し、白村江の戦いも、近現代の日本でしばしば見られる現地情勢の関わる情報の不足に起因する政戦略の失敗とみなし「この島国の宿痾」であると、「内政の人」鎌足に非常に低い評価を与える。2020/07/20
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