内容説明
日米安保という片務的な条約の下でアメリカの保護領であり続けた日本は、冷戦後、独立国家としての理念を示せるのか。―日本の進路を説く、著者の力作評論集。
目次
序 ソ連「嘘の帝国」の崩壊
1 保護領国家日本の運命(「品格ある国家」とは何か;病めるアメリカと肥大した「捕囚」日本―3人の捕虜をめぐって)
2 「湾岸戦争」と今後の中東(「湾岸戦争」とは何だったのか;戦争のあとに―アメリカの誤算とサダム・フセイン;中東和平会議の行方;イラン・シリア・イラク―1992年の中東;21世紀の中東―回教過激派と水とミサイル)
3 南アフリカとイスラムの核(アパルトハイト撤廃のあとの南アフリカ―それは「人種差別」だったのか;南阿黒人王国の興亡―補足として;核の拡散と中共)