内容説明
古来、仏教では「女は一度男に変わってから仏になる」との見方があった。この「変成男子(へんじょうなんし)」という旧来の考え方を乗り越え、女性に救いをもたらす仏教の教えの真髄を説き明かした意欲作。
目次
経典に登場してくる女性たち(女は仏に成れない?;「変成男子」の出典を求めて;仏に成った龍王の娘;天女が舎利弗をからかった話;仏教における新しい女性像の誕生)
教祖・開祖の女性観(ポスト・モダンの女性仏教を求めて;釈尊とイエス・キリストの女性観;道元禅師はフェミニズム仏教の先駆者?;日蓮聖人と女性たち;親鸞と恵信尼にみる結婚論・家庭論)
釈尊の教えをたどる(仏教の原点;「釈尊の教え」)
現代を生きる女性仏教(シンデレラ・コンプレックスと女性の主体性論;女性の職業論と鈴木正三の在家仏教;科学にロマンを求めて;毎日の生活の只中で味わう仏法―盤珪禅師の説法)