出版社内容情報
ミリオンセラー『PHP道をひらく』の姉妹編。混迷のうちに過ぎたこの10年の歩みを見据えて、人生の真髄とこれからの社会のあり方をしみじみと綴った座右の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくせい@やまもとかねよし
151
1978年発行の松下幸之助さん随筆集の続編。116編が収録。さいごの随筆、23年後の21世紀について考察し展望を記す。ここからも松下さんの頭の中の偉大さが窺えた。多様性を認めること、他の人を敬うこと、自分を真摯に見つめること、を具体例や実践例を持ち出し、わかりやすく端的に綴る。人生の価値には老いも若きもなく、ただあるのは「まず今日ただ今の素直な反省」の繰り返しだと。そして、人生では、つじつまやりくつが少々合わなくても「人を心から愛し、敬し、そしていたわりあう素直な思いのまま語り合う」ことを切望すると。2023/04/03
takaC
47
12ヶ月かけてはいないけど、12回に分けて読み終えた。2013/04/26
33 kouch
41
Audibleで。暦ごとに随筆で語られる。 こんなに偉大な人が素直で、謙虚で、自己研鑽されている。諭されるようにしみじみと語られる。弱く醜い自身に刺さる。励みと気持ちのリセットになる。いつでも何回でも仕切り直してよいと教えてくれる。迷いや辛いことがあったとき戻ってきたくなる1冊。 「…無理も思案も策はいらず。謙虚に素直に精進して進む…」「…思いを込めて心を込めて。そこに自他ともに喜びがある…」「自分のものというものはない。何事も授かったもの。"ある"は結局"ない"こと…」2023/05/09
森林・米・畑
32
気が向いた時に好きな所を読める。前作と違い、1月から12月まで四季に応じた言葉を綴ってくれています。昭和53年発刊で42年経った今でも通じるものがあります。心に響きます。何度も読み返したい。2021/01/18
いずむ
29
まるで今日のために誂えたようで、その実は、ボク自身より遥かに長く歴史を刻んできたコトバたち。いつの世も、その時代に生きる者にとっては"苦境"だったのだろう。だからこそ、きっと先生にとっては毎日が黎明であったのだ。老いてなお、日々"スタートダッシュ"を切り続ける。『老成ぶらず、柔軟に野放図に』。20代で"自分"という拘りが組み上がりつつあるコトを恥ずかしいとさえ思う。自分の中の暦をすべて元日に書き換えよう。すべて、今日から始め"続け"よう。今のこの一瞬一瞬が、まさに未来の訪れ、"連続する始まり"なのである。2013/09/01