出版社内容情報
ミシュランも認めた日本三大平山城の一つ。
国の重要文化財にも指定された四国の要塞。道後温泉など城下町も観光名所として注目したい。「坂の上の雲」の秋山兄弟の出身地。
伊予松山城は、賤ヶ岳の七本槍の一人である加藤嘉明によって築城された四国最大規模の名城。姫路城、和歌山城とともに日本三大平山城といわれ、天守をはじめ建造物21棟は国の重要文化財にも指定されている。また、ミシュランの観光版日本編では二つ星に選定されるほどであり、城下は道後温泉があり、札所めぐりも楽しめる。さらに、09年11月29日からNHKで放映予定の『坂の上の雲』の舞台としても脚光を浴びている。
▼ご存知、司馬遼太郎作のこの長編歴史小説は、秋山好古、真之兄弟と正岡子規の3人の生涯を通して近代日本の成長を描いた作品。作者は松山の地を歩きながら着想したといわれる。
▼少し足を延ばせば、瀬戸内しまなみ海道に行け、絶景だけでなく、「海の大名」村上水軍がたどった道を天空から感じることもできる。
▼日本の戦国、近代の歴史に思いを馳せるにはうってつけのエリアである。
●第一部 城を訪ねる(文・写真 西ヶ谷恭弘)
●第二部 名城物語(武田鏡村・楠戸義昭・下條一郎)
●第三部 伊予の名城・古城めぐり ――周辺の城を散策する(文・写真 西ヶ谷恭弘)
●第四部 町を歩く(文 鈴木良治/写真 永井浩)
●付録 伊予松山城鳥瞰復元図(イラスト・香川元太郎)