内容説明
アメリカという異文化の地で、ホンダが急成長を続ける理由は何か。異文化社会の中で“伸びていく”ために、まだ“根付いていく”ために必要なこととは何か。アメリカ人従業員はホンダについてどう考え、働いているのか。など、日本企業が国際化時代を生き抜くために必要な条件を、ホンダのアメリカでの経営の中から説き明かす。言語・文化・経営風土…あらゆる壁を乗り越え、アメリカで快進撃を続ける本田技研工業。現地で展開される企業ドラマに“真の国際企業”とは何かを探った、著者渾身の書き下ろし。
目次
第1章 ビッグ4への長い道(アメリカで育ったアメリカの会社;“米国製はダメだ”というレッテルへの挑戦;ホンダが直面するアメリカ社会の壁)
第2章 異文化のはざまで(異文化との融合への努力;アメリカ人幹部はホンダをどう見ているか)
第3章 脱ホンダに挑戦する汎用製品工場(2輪・4輪に次ぐ“第3の柱”;地域との融合への試行錯誤)
第4章 アメリカ販売最前線(“伸びる”戦略・“根づく”戦略;ホンダ・ウェイは一味違う)
第5章 走り出した「技術の現地化」(日米技術陣の頭脳が会する場所;ホンダウェイの原点)
第6章 ホンダの21世紀戦略―日米が核となる「ホンダ・ワールド・ネットワーク」