内容説明
ジョン万次郎、大黒屋光太夫、久蔵そしてサム・パッチ。江戸末期、乗船の漂流という運命の悪戯で、はからずも西洋文明を体験した男たちがいた。望郷の念に苦悶し、逆境に耐えながらも、近代文明の香りを母国に伝えた彼らの実像を探る。
目次
第1部 奇跡の生還者たち(女帝エカテリーナ二世に謁見した大黒屋光太夫;幕末のテクノクラート、ジョン万次郎;種痘苗を持ち帰った久蔵)
第2部 黒船の日本人水夫(サム・パッチ〔仙八〕と仲間たち;夢にみた故国への帰還;異国と母国のはざまで;サム・パッチの帰国とその晩年)