感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
渓流
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宗門改め帳、過去帳から家族関係を明らかにし、当時の人口構成を明らかにしていく地道な作業、研究とは忍耐と同義語。推論と推認が幅を利かす昨今、事実をして語らしめる本だが、それゆえに些か疲れた。終章の未来への提言めいたものは、現在の状況からはちょっとかけ離れているが、それは、日本の人口構成が当時の予想をはるかに超えて変容しているからだろう。本書は言う、2070年には1億三千万人をピークに、1億1千万人で停滞となろうと、ところが、現在の日本は停滞どころか、少子化に喘いでいる。30年前に出版された本でもこの狂い。2011/10/15
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