内容説明
「キレイ」「好き」だけでアートを見るのはもったいない。せっかん展覧会に行くのなら、おトク感のある鑑賞を!もっと作品に近付く方法、知りましょう。
目次
1 「みる」を知りましょう(キレイで終わっていませんか?;風景;人物 ほか)
2 「コレ、なに?」(なにが描いてあるの?;ただの模様じゃないの?;カタチが変わる~ ほか)
3 作品鑑賞がグッと深まるトリビアたち(アートが楽しくなるトリビア;知っておくと便利なトリビア;日本画が楽しくなるトリビア ほか)
著者等紹介
上野行一[ウエノコウイチ]
大阪府生まれ。帝京科学大学教授。広告デザイナー、公立学校教諭、高知大学教育学部教授を経て2010年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
5
美術鑑賞のコツ。2015/09/10
ybhkr
3
先日、五感と美術鑑賞についてのシンポジウムに行ってきた。シンポジウムのほうは心理学の観点から科学的にデータに基づいてのいわぱ理系の五感。対して、こちらは美術の教科書を発行している美術畑の文系の見た五感。同じテーマでも視点が違うとこんなにも変わるものかとびっくり。個人的にはこの勢いで鑑賞していたら疲れてしまうので、本当に好きな絵とゆっくり対話しながら見たいかな。国語のテストみたいな気持ちで絵を見るのは少しいや。というか違和感がある。楽園のカンバスと、大絵画展を読んでみたいなと思った。2015/10/16
ひろみんぐ
2
非常に良い本!美術の鑑賞の本は沢山あれど、その絵の作者の経歴やら、時代背景やら、モチーフやら、鑑賞とは知識やら謎解きの能力やらが必要なんだというような本が多い。この本はそのような鑑賞は、「考古学と変わらない」とする。まず「自分の目で何が描いてあるのかを見る、絵の中に入ってみる、音も聞こえてくるね、匂いもするぞ…」というような試みこそが鑑賞の本質だとする。「作品が見る人の心に作用し、…作品の意味は、あなたの中に、あなた自身の意味として再構築されるのです」は感動的。大事なことに気付かせてくれました。2019/09/13
この
1
東京都美術館のミュージアムショップで購入。こんな本に出会いたかった、と興奮しました。教科書のようでそうでない、何度も読み返しています。2016/03/05
わせりん
0
古今東西の絵画を中心に、立体アートや焼き物も数点登場していて面白かったです。最後の章では美術鑑賞のトリビアも載っていて、次美術館に行ったらやってみようと思いました。1時間程度でサクッと読めるのもよかったです。この本のお気に入りポイントは、解説が最小限にとどめられており、読者の「深読み」を大事にしている点です。これまで美術鑑賞は作者の意図の読み取りが大事だと思っていましたが、今後は解説文から読むのではなく、まずは自分が絵画から想像したことを大事にしようと思いました。美術鑑賞が愉しくなる一冊です。2024/04/10
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