内容説明
フェルメールの人生。古文書に残された史実を元に、画家の足跡をたどる。どんな風に絵を描き、どんな家に暮らしていたのか?フェルメールの人生を見つめ、紐解く、ものがたり絵本。“フェルメールにもっと近づくキーワード”や“フェルメール全作品をたどる”ミニギャラリーも収録。
著者等紹介
林綾野[ハヤシアヤノ]
キュレーター、アートライター。美術館での展覧会企画、美術書の企画、執筆を手がける。新しい美術作品との出会いを提案するため、画家の芸術性と合わせてその人柄や生活環境、食への趣向などを研究、紹介する
たんふるたん[タンフルタン]
東京藝術大学大学院修了後、広告デザインの制作に従事。アートディレクション、ブックデザイン、演劇の宣伝美術、ブランドロゴデザイン、イラストレーションなどを手がける。ドローイング・ワークやタイポグラフィー、水彩技法を使ったデザインを多数制作。『ぼくはヨハネス・フェルメール』は絵本画家「たんふるたん」として初作品となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
112
フェルメールの生涯を描いた絵本。敢えて水彩画なので味がある。全作品をミニで掲載した図録がスゴイ!!2014/11/15
たんたん(休みます)
58
以前チューブの絵の具が出来たことは画家たちにとって大きな変革だったと聞いた。チューブじゃない絵の具があったんだ。どんな物だろう?その謎が解ける。「僕の1日は絵の具作りから始まります。」可愛い絵付きで絵の具の作り方が紹介される。石を砕いて作る…大変な作業だっただろう。フェルメールのお気に入りはラピスラズリという青い石。この石が『真珠の耳飾りの少女』のターバンの青を生み出したんだと想いを馳せる。フェルメールがどんな人物だったか、どんな暮らしをしていたか、彼が愛したデルフトがどんな町だったのかが窺い知れる絵本。2014/11/10
はる
52
「真珠の耳飾りの少女」などで有名な画家フェルメールの生涯を絵本という形で分かりやすく描いています。当時の時代背景や流行も簡単に説明されている他、彼の作品も紹介されているので、大人でも十分楽しめます。2014/10/31
ゆのん
51
【絵本】林綾野さんは好きで何冊か本を持っているが、その中の1冊。絵本でフェルメールの生涯を伝えている。林さんの想像も少し入っているがとても楽しくフェルメールの生涯がわかる。林さん自身、キュレーターでアートライター。ちょっと変わった視点からの本があるのでお気に入りのライターさん。2562019/08/28
sofia
51
来年の大阪でのフェルメール展に備えて。というほどでもないが、こういう絵本が意外に理解しやすい。知っていることもあったが、知らないことも。ラピスラズリは高価なのに、あんなにたくさん使っている。何年か前に神戸で「真珠の耳飾りの少女」を見ました。2018/12/09