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内容説明
本書は、絵画に描かれたマリア伝を、「受胎告知」をはじめとする28の場面に探り、また巨匠たちが競って描いた多様な「聖母子」に、マリア像の変遷をたどります。さらに「マリアの事典」を加え、カラーを中心とした254点の図版によって美術のなかに現われた聖母マリアの全貌を紹介します。
目次
1 マリアの物語(ヨアキムとアンナの物語;マリアの誕生;マリアの神殿奉献 ほか)
2 聖母子の画家(ジョット;マサッチオ;フラ・アンジェリコ ほか)
3 マリアの事典
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
401
福音書にはマリアに関する記述はいたって乏しい。したがってマリアの物語として描かれた絵の出典はもっぱら外典である。それがマリアの誕生の絵まであるのだ。画家たちはなんとしてもマリア像を描きたかったのである。渾身の力を揮えるのであるから。本書の第2章ではジョットをはじめとして様々な画家たちのマリアが紹介される。フラ・アンジェリコのやや素朴なマリアからファン・エイクの絢爛豪華なマリアまで実に色とりどり。私の好みではダ・ヴィンチとカラヴァッジオ。ラファエロは確かに美しいが、マリアにしては幾分世俗的なように思う。2021/01/17
claris
3
聖母マリアだけの美術史を系統だてて追ったことがなかったから面白かった。だけど作例がほぼルネサンス以後の西欧世界のもののみだったのが気になった…けど聖母信仰が始まったのがルネサンス以後だったということなのかな?第三章のマリア事典が面白いです。2017/01/10
宵子
3
聖母マリアを描いた美術作品と、聖母の生涯や聖母子像を描いた画家の紹介をしたもの。また聖母マリアに関係する用語集(事典)も付いている。このため、美術作品以外に聖母自体や宗教画のシンボルなどを知るためには有効な本である。2012/11/20
ヤクーツクのハチコ
2
ああ素敵。マリアの絵は受胎告知もピエタもどれも素敵。シント・ヤンスの絵見てみたいな2013/02/16
もちもち
2
聖母子の絵を描くことになり、何も知らない自分におびえながらも縋る想いで手にした本である。聖母に関するさまざまな遍歴が記され、それに関する美術作品も載せられており、非常に勉強になった。美しい古典作品に出会うきっかけとなる、素敵な本だと思う。 読了日はちょっとイイカゲンです。2011/10/05