感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
片瀬
9
イラストレーター・建石修志さんの描く絵とその技法、そして詩的なセンスに魅了される一冊。ただ絵を描きあげるまでの過程や、用具の説明を載せるだけでなく、それらの脇に書いてある文章に、筆者のロマンチックなこだわりや愛着が散りばめられているから面白いです。「鉛筆画の可能性」は応用編ですが、鉛筆画における先人たちの技法が紹介されているので、心を空っぽにして読みましょう。最後に掲載されている建石さんの作品群には、作者の美神(ミューズ)に、さもしい心が洗われるような気分にさせられます。2014/04/29