内容説明
草木染研究の第一人者である著者が染め上げた50点の美しい織見本を収録。縞模様の歴史と由来がわかる!染色、手織方法まで詳しく解説。
目次
第1章 日本の縞50(経縞・万筋;経縞・千筋;経縞・棒縞;経縞・牛蒡縞 ほか)
第2章 糸染と手織(糸と灰汁練り;樟による白茶;蘇枋による蘇芳色;紅花とコチニールによる紅 ほか)
第3章 染材と媒染剤(紫色の染材;赤色の染材;青色の染材;黄色の染材 ほか)
著者等紹介
山崎青樹[ヤマザキセイジュ]
1923年、東京都渋谷区生まれ。日本画家、染色工芸家。1937年、日本画家・野田九浦に師事。1946年、父・斌とともに、長野県佐久市に「月明手工芸指導所」を設立、和紙製造に従事する。1948年、同所に草木染研究所を併設。1956年、研究所を高崎市に移転。1960年代から「草木染手織紬展」や「草木染染織展」などを開催。その後、2007年まで個展を多数開催。1986年、若葉による緑染を発見。1995年、フランス・トゥールーズで開催された「国際ウオード・インディゴ会議」で緑染を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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seraphim
28
この本は草木染めで作られた様々な縞模様が紹介されている。写真を眺めているのが楽しかった。また、紹介されている縞に使われている色の名前や、様々な染織のレシピ、染織に使われる植物も載っていて、興味深い。普段何気なく見ている縞模様。こんなにもたくさんの種類があるなんて驚きだ。またその歴史の古さにも驚いた。縞模様はどれも好きだが、中でも滝縞と鰹縞が好み。縞模様の名前を全て覚えたいが、ちょっと無理そうなので、せめてこの2つは覚えていたいと思う。2015/01/02
たんちゃん
10
染色家の著者が草木染めした織見本。50種類の縞模様にそれぞれ名前がある。縦縞と横縞が組合わさったら格子縞になるのね。凄く素朴で可愛らしい縞模様。両子持縞と二筋格子が好き。2014/03/04
Yuko
3
「草木染研究の第一人者である著者が染め上げた50点の美しい縞の織見本を収録。縞模様の歴史と由来から、染色、手織方法まで詳しく解説する。」 古くから受け継がれた草木染と手織りの縞模様。普通の人が染め織ってきた模様の、リズム感あふれる美しさと、シンプルな柄の中に放たれた力強く粋な配色。これまで何気なく見ていた縦縞、横縞、格子の深く広い世界に突如として放り込まれた感じ。染材として使われた草花のイラストもあり、昔の人の知恵と手仕事の素晴らしさにただただ感嘆。2014/10/24