内容説明
印象派のすべてがわかる。
目次
第1章 印象派の誕生―まんが「新たなる出会い」(パリ万国博覧会とピサロ;アカデミー・シュイスでの出会い;若き日のモネ ほか)
第2章 印象派の展開―まんが「印象派宣言」(敗戦後のパリで;第1回グループ展~印象派の誕生;オテル・ドゥルオでのオークション ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新平
2
(P66)「鉄道も走るこの時代に、いまだにヴィーナスかい?」1863年のサロンの入賞作カバネルの「ヴィーナスの誕生」を前にしたセザンヌのセリフである。マンガでのこのセリフが史実に基づいているのかはわからないが、天上にしかなかった慰めや美しさが身の回りにもあるということに人々が気づき始めたのが近代という時代なのだろう。時同じくして開かれた「落選展」で「大胆な配色、神話に頼らない裸体画、立体感を排した色の塗り、まさにすべてが新しい!」とセザンヌが絶賛しているのはマネの「草上の昼食」(P69) 印象派の画家たち2013/09/03