内容説明
丁寧に掘り起こされた事実をコンパクトに記述。人物事典と作家論にエピソードを織り混ぜた恰好の読み物。近代日本美術を形成した偉才164人の人物像を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワンタン
4
江戸時代末期から昭和後半まで、百年以上にわたる日本の近代美術史から164人の人物を1人当たり見開き2ページで解説した、便覧か事典に近い体裁。とは言え1人当たりの記述は濃く、前書きにある「人物事典と作家論とのあいだぐらいのところに伝奇的要素やエピソードをまぶしたよみもの」という当初の狙い通り、読み応えは十分。絵画だけでなく版画や彫刻・陶芸、更にはフォンタネージや岡倉天心のような教育者・指導者、中井正一のような理論家、大原孫三郎のような収集家まで、美術史を俯瞰して幅広く取り上げているのが大きな特徴だろう。2017/12/07
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