東京焼自作自論―日本vs.西欧モダンの拮抗が生んだやきもの

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東京焼自作自論―日本vs.西欧モダンの拮抗が生んだやきもの

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  • サイズ キガイ判/ページ数 175p/高さ 28cm
  • 商品コード 9784568140828
  • NDC分類 751
  • Cコード C3072

内容説明

金沢のやきもの師の家に生まれた中村錦平は、世襲したちゃわんやテコに、歴史ある世界を深化させるべく、伝統の形骸化を自問し、旧来の価値観に挑戦し続け、日本独自のアートをと追い求めてきた。自作で「東京焼」や「日本趣味解題」を標榜し、同時代のやきものづくりを目指して、国際的にも活躍し発信し続けてきた七十歳にいたる生きざまを、その強烈な作品と裏付けとなる文章とでたどる。

目次

第1章 東京で焼く、何故に(東京焼Anti‐Virtual Reality「触」と「飾」;金沢から生きのいい文化を発信いたしたく存じます。 ほか)
第2章 歴史から「るるるる」(美しさは必須条件ではない;伝統拘泥事情)
第3章 空間よ、場よ(常滑オブジェクツ「傾斜する渚」―INAX本社ビル;傾斜する渚 ほか)
第4章 自己批判+展開(九谷に反逆する;変身と不惑―「現代の陶芸」展を見て ほか)

著者等紹介

中村錦平[ナカムラキンペイ]
1935年金沢の窯元に生まれる。金沢美術工芸大学彫塑科を中退、東京・銀座の割烹「中嶋」で日本料理と魯山人の器を実学。その後やきものをはじめる。67年以降、個展や建築とのコラボレーションを中心に発表。69年、ロックフェラー3財団フェローで渡米、日米の陶芸・文化の比較研究。帰国後、東京に仕事場をもつ。76年多摩美術大学絵画科油画専攻内で講座を開き、やきものの新世代を育む。98年新設の工芸学科初代学科長として情報化時代の工芸像を模索する。93‐94年に巡回させた個展「東京焼・中村錦平展―メタセラミックスで現在をさぐる」で芸術選奨文部大臣賞受賞
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