脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか―生き物の「動き」と「形」の40億年

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脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか―生き物の「動き」と「形」の40億年

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  • サイズ B6判/ページ数 408p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794223807
  • NDC分類 481.36
  • Cコード C0045

出版社内容情報

「物理学」が生き物の「形」を決めた!

動物は、効率的移動のため、何をおいても「物理法則」に適応して形を進化させなければならなかった――。這い、泳ぎ、歩き、飛ぶため、動物はどう形を変えてきたか、その最新研究を紹介。人間の直立二足歩行のメリットは何か、多くの動物が左右対称である理由、単細胞生物が光の方に進む意外な方法など、生物の動きと形の進化に関する驚きの事実が次々と明らかになる。

内容より
◎人間の「かかと着地走法」が不効率な理由
◎ムササビの仲間から長距離飛行者が進化しないわけ
◎単細胞生物としては、植物は動物より移動が得意
◎なぜ車輪で動く生き物はいないのか
◎神経も脳も運動を制御するために生まれた

生物の形態の進化に、科学は「法則性」や「因果関係」を見出しうるだろうか。
かつて物理学者ラザフォードは、「物理だけが科学だ。ほかはみな切手収集みたいなものだ」と述べた。法則性や因果関係を説明し予測しうる科学は物理学のみで、それ以外の科学は事例の「分類」と「記述」に終始している、と蔑んだのである。
生物は偶然による突然変異によって姿形を変え、これまた偶然にもたらされた周囲の環境に適応したものだけが生き残る。変異も適応も偶然に支配されているとすれば、形態の進化には法則性は存在しないのか?
そんなことはない、と著者ウィルキンソンは言う。
生物は効率的に移動運動をしなくてはならない。そのためには、ほかならぬ物理法則に適応できるかどうかが重要だ。物理法則はすべての環境に等しく存在し、生物の移動運動の進化、ならびに、その移動運動を可能にする生物の形状に、非常に強い制限を与える。現在の生物たちの形態は、移動運動を司る物理法則と、形態変化を司る進化の法則があやなす40億年の物語のすえ、できあがった。そこには「法則性」や「因果関係」も見出しうる――。
這い、泳ぎ、歩き、飛ぶため、生物はどう形を変えてきたか。移動運動の物理から生物の形の進化を、最新研究で読み解く。

内容説明

人間の直立二足歩行のメリットは?多くの動物が左右対称である理由は?植物が、かたくなに動かない理由は?生き物の姿・形を決めたのは「物理」だった。這い、泳ぎ、歩き、飛ぶ―移動運動の物理から生物の形の進化を読み解く最新研究。

目次

1 人間はどのように歩き、走るか
2 人間の直立二足歩行の起源
3 鳥はどのように飛び始めたか
4 背骨は泳ぐために
5 ひれはいかにして肢になったか
6 なぜ動物の多くは左右対称なのか
7 脳と筋肉はどのように生まれたか
8 移動しない生物が進化した理由
9 最初の移動運動はどう始まったか
10 動物はなぜ動きたいと思うか

著者等紹介

ウィルキンソン,マット[ウィルキンソン,マット] [Wilkinson,Matt]
ケンブリッジ大学動物学部の生物学者、サイエンスコミュニケーター。その研究はテレグラフやニュー・サイエンティスト、ネイチャーなどで取り上げられた。イギリス・ケンブリッジ在住。1975年生まれ

神奈川夏子[カナガワナツコ]
東京都出身。日仏英翻訳者。上智大学外国語学部フランス語学科卒業、同大学院フランス文学修士課程修了。サイモンフレーザー大学日英通訳科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

85
「人間の直立二足歩行はどのように始まったのか? ひれはいかにして肢(あし)になったか? なぜ多くの動物は左右対称なのか? なぜ植物はかたくなに移動しないのか?」といった素朴だが根源的な疑問に答えようとする書。  本書で一番、ドラマチックな箇所は、以下の点を明らかにしたことにある:(ここはネタバレなので略)2022/08/15

姉勤

39
全ては移動のために。脚も鰭も翼も、そして足も翅も、生物がエネルギーを得るために設計し開発し、動かすソフトをプログラムする。その一連のフィードバックの連環が、進化と呼ばれるものとなる。動物に限らず、動かない植物は精子や種子を移動させ、菌や単細胞生物は鞭毛やポンプをイオンスイッチを動作させる。それは筋肉の働きとも共通する。動きたい、そのモチベーションは何か。脳内麻薬とも呼ばれるドーパミン。肉体を可動させるソーマのような、神の用意した仕業にも例えたいが、神を利用して悪事を為す人間であれば、どちらが主で従か。2024/05/19

Fondsaule

21
★★★★★ 生物は、なぜ今のような形をしているのか? 「生物は偶然による突然変異によって姿形を変え、これまた偶然にもたらされた周囲の環境に適応したものだけが生き残る。変異も適応も偶然に支配されているとすれば、形態の進化には法則性は存在しないのか?」そんなことはない、と著者は言う。翼を持つ生物は、どのようにしてその姿に到達したのか。空を飛ぶのが理にかなっているのなら、なぜ人間は空を飛べないのか。逆に、直立二足歩行を多くの生物が使っていない理由は。とても興味深い。2019/04/03

Ryo

13
進化のランダム性と淘汰圧による選択という方式を考えた時、なぜ世の中の生物はこんなにも似ているのだろうかと思う事がある。本書では、何故こんなにも生物には共通点があるのかという事を紐解いていく。その一つの大きなキーとなるのが、この世に存在している時点で逃れる事の出来ない物理学である。この物理学を通して「生物の移動」にクローズアップして、これまでの進化の過程を遡る。植物や微生物レベルまで掘り下げつつ一本の物語に纏められた進化本はかなり稀有なのではないだろうか。移動という着眼点、網羅する範囲共に素晴らしい一冊。2019/05/06

山のトンネル

7
文庫あり。2024/09/06

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