内容説明
最新シリーズ「Neue Welt(新しい世界)」で、ティルマンスが辿り着いた新境地。世界に向けられたレンズ、同時性を表し、重ね合わされるイメージ。写真表現の新局面に、ティルマンス自身のディレクションによるアートワーク、最新インタビュー、テキストで迫る。そこに至るまでの20年の歩みを、過去の『美術手帖』の特集やインタビューより紹介。
目次
Works
ヴォルフガング・ティルマンス最新インタビュー(聞き手=かないみき)
リフレインと散種(清水穣)
新しい世界/Life is astronomical(聞き手=ベアトリクス・ルーフ)
見たことのないもの(トム・ホーラート)
傑作&キーワードで辿るティルマンスのすべて(清水穣)
ヴォルフガングはかく語りき
ヴォルフガング・ティルマンスへの14の質問(聞き手=松井みどり)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
64
写真家である著者の本で前から1/3が作品、それ以後がインタビューと解説からなり、活動内容の一端が分かる。具象と抽象の作品があるが抽象作品もこの本で何をやりたいかがわかり面白い。2023/08/20
カレーマン
4
世界は情報量が多すぎてもはや世界の全体を把握する事は不可能である。しかしながら断片からそれを、読み取る事が可能である。彼の写真の展示方法はバラバラな写真をヒエラルキーを付けず、並列させる方法を取る。それ故ある明確な具体的なテキストは生産されず常にその意味解釈は散種される。建築と比較した時図式の解体のため、あるバラバラなものを並列的に扱うような感覚と似ていると感じた。