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出版社内容情報
精緻な再現的描写で知られる現代画家、諏訪敦。
府中市美術館で開催される個展(2022年12月17日~2023年2月26日)に合わせ、
これまでの主な作品から、最新作までを網羅した最新作品集。
また作家本人のエッセイのほか、写真家の鈴木理策、山本聡美(早稲田大学教授)、小池寿子(國學院大学教授)らによる書き下ろしテキストも収録。
豊かなテキストと豊富な作品ビジュアルにより、諏訪作品の真髄に迫ります。
英文併記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
A.T
22
府中美術館で開催中の絵画展図録。コンマ数ミリの微細な存在、網膜の限界に挑むリアリティ。生死のハザマ、有機質と無機質のギリギリをとらえることのできる画家なのだ。実際に臨席した瀕死の父の姿… 多くの取材の積み重ねのもとに描いた祖母の死に至る姿… 医療現場での取材なしには描けないであろう死のリアリティ、クールながら圧倒的な描写力に、作者と被写体?の関係性のドラマを超えた「死」という絶対的な静寂が作品を覆う。ガラスや水、豆腐など一見ありふれた物体を描く静物画シリーズも圧巻だ。2023/01/09
季奈
1
大野一雄の幽体離脱的な表紙。 眼窩裏の火事とは、障害によるイメージのフラッシュバック。 幽霊画。過去の文脈に沿った豆腐とその他モチーフ。2023/12/17
ピラックマ
0
展覧会でわぁ写真みたいという声をよく聞いたが、それがいいのかどうか判らない。なら写真でいいじゃんとも思う。ただ音楽でもそうだが訓練された手技はどんな分野でも感動を生むのは間違いない。自分も趣味で絵を描いており、趣向の問題もあるがラフなドローイングばかり。諏訪氏は23年筆を入れ続けている絵があったりと、写実絵画を描く人の根気にはただただ脱帽するしかない。2023/02/18