内容説明
本誌デビューとなった1991年の個展レビューから、4度にわたる特集、さらにインタビュー、対談、展覧会記事、自筆原稿、論考までを700ページにわたって網羅。本邦初公開となる最新作、全活動を振り返る、語りおろしロングインタビューも収録。奈良美智×美術手帖のすべてをこの1冊に!!
目次
1991‐2000(奈良美智、全活動を振り返るインタビュー;1995 特集 快楽絵画 奈良美智 普通の人が淡々と生きるように;1998 Artist Interview 奈良美智 以心伝心のアート ほか)
2000‐2009(2000 特集 奈良美智(2000年7月号)
2001 特集 イノセント 永遠のイノセント・ボーイが選ぶイノセントなものたち
2002 奈良美智個展「I DON’T MIND,IF YOU FORGET ME.」ツアー・ファイナルin青森県弘前市・吉井酒造煉瓦倉庫 ほか)
2010‐2013(2010 特集 奈良美智―いつでも旅の途中(2010年7月号)
2011 待望のカタログレゾネ、ついに完成!『奈良美智全作品集1984‐2010』
2012 特集 奈良美智―原点回帰(2012年9月号) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
11
世間がいう「アート」という観念は、自分のなかではまったく無視していいようなものだと思っている。2014/02/16
本と映画
9
分厚い!中学から美術専門の学校に通った者としては、長年この方の絵の人気の理由が謎でしたが、全貌とまではいかずとも少し理解できてきたようです。多くの日本人の芸術観に衝撃を与えた存在で、これだけ長く不動の人気を誇っているのは偉大です。2014/04/14
zwei
4
通販したので、届いてびっくりな厚みです。ほぼ国語辞典。すごい、これ端から端までじっくり読むともの凄いボリュームです。とりあえずぱらぱら拾い読み。さすがに美術手帳すべて網羅しているわけではないので、ついつい飛びついてしまいました。2013/08/27
R
3
特集、インタビュー各々それぞれ単体でも濃い内容なのにそれらをまとめて読むことが出来るという貴重な一冊、大満足。「春少女」にすっかり心を奪われてしまって幾らみてもみ足りない。奈良作品の子と初めて目があったような気がするし、この子に自分の奥の方まで覗き込まれているような、自分自身もまたこの子の奥の方を覗き込むことを許されているような、またそのようにしてお互いに対話しているような、不思議な気持ちになった。2015/01/20
林克也
3
いままで何度となく作品を見てきたし、もちろん好きな作家なのだが、それがいかに表面的だったのか、この本を読んでわかった。一例として、荒木経惟との対談や椹木野衣のコメントにあるように、あの絵たちは奈良さんの自画像だったという事実。奈良美智の成り立ち、本質が少しはわかった気がするし、ますますハマりそうである。 とりあえず明日、県美の収蔵品展に行って見てくる。2013/12/21