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内容説明
「〓」ゆらぐ。山のように動きそうもないものも動く。時間も空間も命に似て有機的に動いている。人間の観察力も感性も世界の実相もすべて、このゆらぎのなかにある。「〓」わたる。世界には、さまざまな位相が、目には見えないけれど幾層かダブっている。“いま、ここ”は、過去も未来も、時間的にも空間的にも、すべてを共有しつつ、わたりあうところ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりん
3
5:《それは、まるで、私の魂のかたち。》なかなか買えない画集を、個展会場で購入。素晴らしすぎて震える。絵なのに、手ざわりが、息づかいがある。感動なのか何なのかわからないが、温かい感情が、胸の奥から湧き上がってくる。特にゆらぐ(山に及)は、「自分の心の中はこんな風景なのでは…」「私の魂はこんな有り様であってほしい」と思う。だから、見たことのない自分の内面を見たような気持ちにもなる。山水戀圖はこの画集の絵からできていますが、全体を見るとまた違う。今日からこの本が、我が家で一番大切なものです。A2017/11/22