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内容説明
絵画は、観念性の強い空間限定や閉ざされた内的な場所性において成立することが多い。その限り絵画は透明なものである。彫刻は、物体的対象性をもって、算かれる場や位置や時などの浸透を受けつつ成立する。だからその仕組は、内的であると同時に外的な場所性をも取り込むわけで、半透明なものといわれなければならない。芸術家を生よりも深いところで制作にかりたてるものは死である。死は、生を通してのみおのれの姿を現わす。生のなかに死を住まわすためには、死のなかに生の家を建てなければならない。