内容説明
九つの娘が事故に遭った。知らせを聞いて、病院へ。だが娘は入院していない。家に帰ってみると、妻がいない。犬もいない。冷蔵庫にはトランクスと靴下が冷えていて、預金通帳も判こも権利証もない。ふらふら会社に戻ると、オフィスは空っぽで、事務員もいない。すべてがまたたくうちに消え去って、そして妻殺しの容疑がふりかかってきた―麻宮達彦、四十二。果てしない幻のような人生に翻弄された男の静かなる死闘。名手・司城志朗、鮮烈にカッパ・ノベルス初登場。
著者等紹介
司城志朗[ツカサキシロウ]
1950年、愛知県生まれ。南山中学、南山高校、名古屋大学文学部卒業。放送作家を経て小説の執筆をはじめ、1983年、矢作俊彦との共著『暗闇にノーサイド』で第10回角川小説賞を受賞し、デビュー。以後、単独でも創作活動を続け、サスペンス・コメディやハードボイルドの佳作を多く発表した。1994年、『ひとつぶの砂で砂漠を語れ』で第3回開高健賞奨励賞、1998年、『ゲノム・ハザード』で第15回サントリーミステリー大賞読者賞をそれぞれ受賞。その作風のさらなる深化と発展が話題となり、今後の活動に多くの注目が集まっている
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感想・レビュー
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ゆうちゃ
1
★★☆☆☆物語は意味深に進み、冒頭部分は引き込まれた。行方知れずの娘と妻、突然消えた自分の会社。読み進める内に一つ一つ謎が明かされて行くが、謎が解ける程に失われていく興味…σ(^_^;展開のどんでん返しが多過ぎてお腹いっぱいになっちゃった…そんな感じ?表紙バレ的な雰囲気は「ピース」に似てるかもね2012/04/08
Kerberos
0
本編も良いけど、表紙カバーの折り返しに書いてある作者の言葉がすごく好き2010/05/31
kanamori
0
☆☆★2011/10/17
みやび
0
☆32014/07/06
ZAK1
0
最後の決め手は絵。2010/01/19