出版社内容情報
森のまんなかに、ぽつんと箱がひとつ。誰がおいていったのか、中に何が入っているのか、わかりません。動物たちは近寄って観察します。中には、たしかに誰か(何か)が入っているみたい。「でておいで。こわくないよ」クマも、キツネも、ウサギも、フクロウも、リスも、一生懸命呼びかけます。でも、「いやああああ!」というのが返事。はずかしがりやの?だれかさん”は、友だちの呼びかけにこたえてくれるでしょうか?……森の動物たちの、かぎりなく優しい対応に心がなごむイタリアの絵本。
内容説明
もりのまんなかにはこがひとつ。だれがおいたんだろう?なにがはいってるんだろう?どうぶつたちは、はこのなかにいる“だれかさん”にでておいで、とよびかけますが…。はずかしがりやの“だれかさん”はともだちのやさしさにこたえてくれるでしょうか。
著者等紹介
パリア,イザベッラ[パリア,イザベッラ] [Paglia,Isabella]
イタリアの作家。子どもたちに向けた作品を数多く発表し、国内外で高い評価を受けている
プロイエッティ,パオロ[プロイエッティ,パオロ] [Proietti,Paolo]
イタリアの画家。パステルとチョークを使ったやわらかい色彩のイラストで知られている
おがわひとみ[オガワヒトミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
144
表紙絵に魅かれて読みました。イタリア人絵本作家の優しい作品、中身が判らないと、色々想像するよね🐻🦊🐰🦉🐿🦜 https://www.hyoronsha.co.jp/search/9784566081055/2024/11/02
がらくたどん
60
12月26日って日本だと「クリスマスは終わった!次は正月だぜ!」と連続お祭りマインドに気合を入れる日かもですが、西欧だと「ボクシングデイ」って言うんですって。もともとはクリスマスを祝えなかった困窮者や使用人のために一箱程度のささやかな贈り物をした教会慈善的な行事。階級社会ならではの発想ではありますが「みんなが楽しんでいる時にその輪の外に居るしかない人がいる」という事実を噛み締める日を設けてあるのは面白いなと思います。本書は春の森に現れた不思議な箱のお話。傷ついて輪に入れない存在に思いを寄せるお話です♪2024/12/26
とよぽん
59
なぞの箱を見つけた動物たちは、何だろうと気になるが、中にいる生き物は出てくることを拒む。絵がやわらかい感触なので、なぞに対する不安はなく展開が楽しめる。それにしても、この箱は誰が置いていったのだろうね?2024/12/13
anne@灯れ松明の火
24
新着棚で。表紙に惹かれて。森のまんなかに、ぽつんと箱がひとつ。中には、たしかに誰か(何か)が入っているみたい。動物たちは呼び掛けるが、「いやああああ!」というのが返事。さて、箱の中のだれかさん”は、出てくるのだろうか? 〆がやや教訓的な感じもするが、動物たちの優しい対応にはほっこりする。パオロ・プロイエッティさんの絵も、優しく、美しい。訳はおがわひとみさん。敬老会で読もうかと思ったが、「春」と出てきたので、また春に。7:122024/11/16
kameyomi
21
ご感想に惹かれて、半年近く待ち、やっと借りられました。人気があるようです。ご感想から西洋の文化的背景を知らなければ、少し?の感じがしただろうと思います。ともだちを持たないのは悪いこと、たくさんともだちを作れという圧力を感じてしまうのは、私だけでしょうか。2025/05/29
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