児童図書館・絵本の部屋 ニコラ・テスラものがたり―“電気の魔術師”とよばれた男

ウェスターガード，アザデー【文】〈Ｗｅｓｔｅｒｇａａｒｄ，Ａｚａｄｅｈ〉/サルダ，フリア【絵】〈Ｓａｒｄ｀ａ，Ｊ´ｕｌｉａ〉/大山 泉【訳】

評論社（2023/04発売）

• サイズ A4判／ページ数 40p／高さ 26cm
• 商品コード 9784566080898
• NDC分類 E
• Cコード C8798

出版社内容情報

ニコラ・テスラは、現在のクロアチアに生まれ、電気工学を学び、小さい頃からさまざまなものを発明してきた天才科学者です。アメリカにわたり、トーマス・エジソンの会社に入り、のちには「エジソンのライバル」とも呼ばれるようになります。無線、ラジオ、交流モーター、エックス線、リモコンなど、私たちの生活に欠かせないものを発明しました。テスラがいなかったら、今の私たちの生活はなかったかもしれない……そんな偉大な発明家の生涯が絵本になりました！

内容説明

東ヨーロッパの小さな村に生まれたニコラ・テスラは、おさないころから、さまざまな発明をしていました。電気にきょうみを持ち、大学で電気工学を学び、交流モーター、無線技術、ラジオ、リモートコントロールなど、げんざいのわたしたちのくらしにかかせないものをつぎつぎと考えだしました。テスラがいなかったら、わたしたちの世界は、いまとはちがったものになっていたかもしれません！“電気の魔術師”とよばれ、発明王トーマス・エジソンのライバルといわれたニコラ・テスラの人生をえがく、伝記絵本です。

著者等紹介

ウェスターガード，アデザー［ウェスターガード，アデザー］ ［Ｗｅｓｔｅｒｇａａｒｄ，Ａｚａｄｅｈ］
イラン系アメリカ人の作家、イラストレーター。ハーバード大学とバーモント大学で学ぶ。現在は、ニューヨークに在住。『ニコラ・テスラものがたり―“電気の魔術師”とよばれた男―』が初めての絵本作品

サルダ，フリア［サルダ，フリア］ ［Ｓａｒｄ｀ａ，Ｊ´ｕｌｉａ］
スペイン、バルセロナ在住のイラストレーター。これまでに多くの子どもの本に絵をかいている

大山泉［オオヤマセン］
東京外国語大学米語学科卒業。出版社勤務を経て、児童書の翻訳にたずさわる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[☆よいこ]

伝記絵本。発明家ニコラ・テスラの特許は、レーダー、エックス線、遠隔操作技術(リモートコントロール)、ラジオなど多数。交流電流を使って遠隔地に電気を送る技術を作り出した。エジソンと一緒に仕事をしたが、しだいに反目し喧嘩別れした。交流モーターや関連技術の特許を売り渡し、晩年はハトと共に孤独な死を迎えた▽エジソンは伝記でももてはやされるけれど、ニコラ・テスラは知名度が低い。巻末に参考資料紹介あり

2023/05/18

[たまきら]

ドキュメンタリーなどもあり一部崇拝者がいるテスラだけれど、絵本まで登場しているとは知りませんでした。世の中優しい人や正論を唱えた人が成功するわけではないし、そもそも「成功」という定義が少し違っていたりすることもあるでしょう。エジソンのごり押しパワー（ニュートンや斎藤茂吉を思い出しますねえ）がブルドーザーのようになぎ倒してきたものを思いました。私の心は常に動物を愛する魔術師とともにあります。

2023/07/21

[magurit]

科学者の子供時代が丁寧に書いてある。もう少し交流電気の話が書いてあったらとも思うが……。テスラコイルでの派手なパフォーマンスについては触れられていないのは、ある意味、良い事だと思います。エジソンとの仲違いも 考え が違っていたとサラッと流してあって良いと思う。

2023/09/23

[マツユキ]

FGОで知った人物の絵本を見つけて。発明家が、子供の頃から、動物好きで、晩年も鳩と共に過ごしたというのが、意外でした。

2023/05/30

[おはなし会 芽ぶっく]

ニコラ・テスラの伝記絵本。レーダー・エックス線・リモートコントロールなどの発明、とりわけラジオは裁判によって生みの親と認められました。明るい光があっという間に数十個以上が一斉につく、私たちにとっては当たり前のことは、テスラの発明がなければ起こりえなかったのです。

2023/07/15