内容説明
愛にみちた教えによって、チベット仏教の世界だけでなく、全世界の精神的なリーダーと見なされるダライ・ラマ14世。そのダライ・ラマ14世がみずからのおさない日々をふりかえり、母から受けついだ大切な教え―人を思いやる慈悲のこころ―を、子どもたちに向けて語りました。ダライ・ラマが書いた初めての絵本です。
著者等紹介
ダライ・ラマ14世[ダライラマ14セイ] [His Holiness the Dalai Lama]
1935年、チベットに生まれる。2歳のとき、ダライ・ラマ13世の生まれ変わりであると認められる。チベットの民衆とチベット仏教の精神的指導者であり、1989年にノーベル平和賞、2007年にアメリカ議会名誉黄金勲章を受章している。世界中を訪問し、人間が本来価値ある存在であることや、宗教を超えて、思いやり、慈悲、たがいを理解することの大切さ、環境への配慮、とりわけ平和への強い願いを説きつづけている。チベット語の法名はテンズィン・ギャッオ
ルー,バオ[ルー,バオ] [Luu,Bao]
ベトナム生まれ、現在はアメリカ在住のイラストレーター。独特の色彩と質感のあるイラストで人気がある
久山太市[ヒサヤマタイチ]
翻訳家。英米の絵本、物語の翻訳を手がけている
石濱裕美子[イシハマユミコ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教授。チベット仏教世界の歴史と文化を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
73
図書館本。 ダライラマさんって絵本も出していたのですね。 にっこり笑って迎えるグループとしかめっつらを向けるグループ、あなたはどちらのグループに入りたいですか?自分はもちろんにっこりグループ一択です。しかめっつらグループから「差別だ!偏見だ!」と言われること前提で。 こんなふうに人間には他人の真心を見分ける能力が備わっているそうです。他人の真心を見分ける能力、いじめや家庭内暴力が幅を利かせている現代人にはどのくらい残っているのか気になるところです。2021/10/05
のんたろう
4
ダライ・ラマ14世が自分の半生と、子どもたちへのメッセージを綴った絵本。イラストのダライ・ラマがご本人によく似ている。だれかがあなたを傷つけようとするとき、自分を守ることでせいいっぱいになるか、どうしたらこの人を助けられるかと自分にたずねるか?自分を傷つける相手を助けようと考えることはなかなか難しいが、あした、機会はやってくる、またためしてみよう。と語られ心が軽くなる。2022/01/30
スパナ
2
ダライ・ラマ14世が書いた初めての絵本だそうです。 五感を満足させる物質を求めるのではなく、相手を思いやる心を育てることの大切さを、子どもたちに語りかけています。 それにしても、チベット仏教の指導者ってそうやって決まるんだ!とビックリしました。2021/07/03