内容説明
「走る図書館」は、アメリカの司書、メアリー・レミスト・ティットコムが考えついたアイデアです。たくさんの本を車に積みこんで、広いアメリカじゅうを走り、図書館に来られない人たちにも読書の喜びをとどけました。これまであまり知られることのなかった「移動図書館」の生みの親、ミス・ティットコムの生涯をたどり、ひとりの女性が本にかけた思いを熱く伝えます。
著者等紹介
グレン,シャーリー[グレン,シャーリー] [Glenn,Sharlee]
学者、研究者、作家として活動している。これまで多くの雑誌や新聞等に記事やエッセー、詩などを発表してきた。現在は主に子どもむけの作品を執筆している。ユタ州プレゼント・グローブ在住
渋谷弘子[シブヤヒロコ]
27年間、県立高校で英語を教えたのち、翻訳の道に進む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
83
何ごとも最初にやるには困難が立ちはだかる。「遠くて図書館に行けないのなら、本を運べばいい」。逆転の発想を実現させたメアリー・テイットコムには、自分の教育、就職など、19世紀の女性が乗り越えなければならない困難までが存在した。司書になり、まだ図書館に貸出がなかった(!)状況も変える。移動図書館にも反対されたが、最初は馬車。そしてまだクルマが珍しかった時代の自動車化。ついには移動図書館はアメリカ中を走るようになる。遠くの子が喜んで本を借りる話には感動する。写真・イラストが多用され、その状況が見えるかのようだ。2020/03/07
モリー
70
かつて私に読書の楽しみを届けてくれた移動図書館車が、ティットコムさんの強い信念と奮闘、そして、その思いに共感した助力者たちのお陰で生まれたことを知りました。彼女の輝かしい業績は、著者が発掘するまで埋もれていたようです。また、輝かしい業績を残したにもかかわらず、ティットコムさんの眠る墓地には彼女の墓石すらなかったそうです。幸いなことに、今は、この本の著者の呼びかけで寄付が集まり、彼女の業績が刻まれた墓石が立っています。心からご冥福をお祈りいたします。ティットコムさん、あなたがいなければ今の私もいません。2020/05/31
☆よいこ
66
伝記絵本。移動図書館(ブックモービル)の生みの親はアメリカの女性司書、ミス・ティットコム。生涯を司書の仕事に捧げ、たくさんの本を一般市民に届けた、オス・ティットコムの功績をさぐる。ほとんど記録の残っていなかった中、懸命に調査をし多くの資料や写真を見つけ出した著者もすごい。2020/02/21
ジュール リブレ
60
副題が ミス・テイットコムとアメリカで最初の移動図書館車。絵本のカテゴリーでしたが、アメリカで初めて登場した移動図書館のお話。図書館に来られない人がいる中、本を届ければ良い。最初はライブラリーワゴン。まさに馬車。それが自動車に変わってブックモバイル。届けられる本の数もエリアも広がった。初期のワゴンの写真とともに本を持ってる喜んでいる子供たちの写真が眩しい。今は当たり前だけど、それまで触れることも出来なかった本に触れたうれしさ、想像するだけで楽しくなる一冊でした。2020/03/11
ぶんこ
51
メアリー・ティットコムは、恵まれた環境のバーモントから、片田舎だったワシントン郡の図書館に赴任。広い郡内の多くの人々が本を手に取れるようにと荷馬車タイプの移動図書館を、そして至る所に「本の置き場」も作りました。この時点で感動。1908年のワシントン郡の本の荷車が通る道路と本の置き場のある場所が記された地図が載っていて、郡内全域が網羅されているのにも感動。無料で本が借りられるという概念のなかった時代。反対も数多くあったが決して挫けない強い意志があった。彼女の存在を見出し、世に拡めた著者にも敬意を表します。2024/10/10




