内容説明
モシェ・コテルは、作曲家。まちかどで、黒と白の子ネコにであって、「ケツェル」となづけます。ある日、60秒いないで曲をつくる、というむずかしいしごとにとりくむモシェをはげまそうと、ケツェルがけんばんの上を歩いて…そして、きせきのように、小さなピアノ曲が生まれました!アメリカでほんとうにあったおはなし。
著者等紹介
ニューマン,レズリア[ニューマン,レズリア] [Newman,Lesl´ea]
これまでに60冊以上の本を発表しているアメリカのベテラン作家。犬やネコを主人公にした作品も多い。マサチューセッツ州在住
ベイツ,エイミー・ジューン[ベイツ,エイミージューン] [Bates,Amy June]
アメリカの絵本作家。40冊以上の児童書を手がける
小川仁央[オガワヒトミ]
英米の絵本を中心に活動する翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
121
[にゃんこまつり2020] アメリカで本当にあった奇跡のような、楽しくって心が暖かくなる実話です。 作曲家のモシェは街角で黒白の子猫を拾い、ケツェルと名付けて飼いはじめます。ある日、作曲に悩んでいたモシェをはげまそうと、ケツェルは鍵盤の上を歩いたのです。その音に触発されてモシェは譜面に書きとめます。そして、"ピアノのための小曲;四本のあんよ"とタイトルを付けてコンテストに応募しました。それが見事に特別賞を受賞しました。本当にあったお話が、可愛らしく素敵な絵本になりました。2020/02/21
みかん🍊
95
作曲家のモシェは街角で拾った子猫を部屋へ連れ帰ってピアノを聴かせていた、60秒の曲を作ってコンテストに出す事になるが行き詰まる日々、その時彼の様子を見ていた子猫がピアノの上を歩いて曲を奏でる、それを聴いて書き写して応募したら何んと特別賞を受賞する、これは実話を元にしたお話だそうです。賞金でたくさん猫缶買って貰えて良かったね。2020/02/29
モリー
84
非日常の出来事に驚き、感動するのは誰でも経験する普通のこと。世界遺産を訪ねたり、三ツ星レストランで食事をしたりすれば、感動する違いありません。(それが日常の人にはそうでもないかもしれないけれど)では、日常のささやかな出来事だったらどうでしょう。例えば、ピアノの鍵盤上を飼い猫が歩いて音を出したとしたら...。怒って追い払う人、面白いと感じる人、それが素晴らしい曲だと気づく人...。実話に基づくこのお話は、私たちが日常という奇蹟に取り囲まれていることに気づかせてくれます。ただし、それが奇蹟だと気づけば!の話。2021/09/30
mocha
81
【にゃんこまつり2020】こねこの小さな足が鍵盤を踏んで愉快なメロディーがうまれた。曲は賞を獲り、ねこは賞金で大好きな缶詰を買ってもらった。猫好きにとってわくわくするような本当のお話。子ねこの絵が思わず手を伸ばしたくなるほどかわいらしい。ハチワレねこは、生まれながらにタキシードを着た音楽家。2020/02/17
馨
79
絵本。実話のようです。猫がピアノの鍵盤の上を歩いたことにより誕生した曲の話。作曲家って凄い。外が騒々しかったりしてもその音も全て曲作りに活かすことで苦にならないそうです。私も周りの人の戯言は曲作りに活かそう(笑)。2019/06/29