内容説明
この本では、差別や偏見って、どういうこと?どうして、差別や偏見があるの?どうしたら、なくせるの?子どもたちに、できることは?を考えます。
著者等紹介
スピルズベリー,ルイーズ[スピルズベリー,ルイーズ] [Spilsbury,Louise]
大学で英文学を学び、教育書の出版に携わる。後、作家として独立。200冊を越える児童書の作家として活躍している
カイ,ハナネ[カイ,ハナネ] [Kai,Hanane]
ベイルート、ノートルダム大学で学ぶ。レバノン人のイラストレーターであり、グラフィック・デザイナー
大山泉[オオヤマセン]
東京外国語大学英米語科卒業。出版社勤務を経て、児童書の翻訳に携わる
佐藤学[サトウマナブ]
学習院大学文学部教授・東京大学名誉教授。教育学博士。ハーバード大学客員教授、他。全米教育アカデミー会員。日本学術会議第一部前部長。日本教育学会前会長。アメリカ教育学会名誉会員。多くの著書が、世界8カ国の言語に翻訳され、出版されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
28
このシリーズは、どの本を読んでも考えさせられます。 世界人権宣言に掲げられた理想が、今、どんなに無力であるか大人は知っています。 それどころかこの宣言と真逆な現実も目のあたりにしています。 でも、だからこそ、子どもたちに伝え続けることをしなければいけないのだと痛感しました。 差別や偏見をなくしていくのは、人々の総力です。 諦めや、一部の現実に屈しない心を持たなければ、空論化してしまいます。 どのページも簡潔に書かれたこの本を噛みしめなければいけないと思います。2022/05/22
おはなし会 芽ぶっく
14
全8巻の中の1冊。世界人権宣言 人間は誰からも奪われることのない絶対の自由を持っている。互いに認め合い尊重しあう社会であるべきなのに、0になることはない悲しさ。2022/04/14
遠い日
12
世界の国と国の距離が近くなったと言われるが、一方で、ヘイトスピーチをはじめとする「差別と偏見」は過激化するばかりのような気がする。真実を知ろうとしない態度、自己愛、自国愛の強すぎる傲慢なふるまい。理解と寛容で乗り越えられないか。2018/03/11
TAGO
4
世界中で起きている問題を考えるシリーズ絵本。 今回は『差別と偏見』 人種差別や不寛容はお互いを信じ、尊重することができない世界を作ります。 自分と違っていたとしても、相手を尊重するのが『寛容』。 違いがあるからこそ、世界は興味深く、面白い。 相手の背景を知って、寛容な人になりたい。 2019/09/26
moe
3
社会のなかで、ともにくらす 人種差別ってなに? なにが偏見を引きおこすのだろう? 学校で 世界のあちこちで 人びとの生活を変えてしまう 手助けをする人たち 安全にすごすために 違いがあってあたりまえ 違いをたいせつに考える わたしたちをひとつにつなぐもの 心配なことをはなしてみよう どんな手助けができるのだろう 巻末の佐藤学氏の解説が心を打ちます。2018/02/24